アメリカ 大学による地元の子どものためのSTEAMキャンプ

出典:The Triangle

ペンシルバニア州フィラデルフィアで、フィラデルフィア西部の貧困地域にすむ5~8年生の50人近くの子どもたちが6月中旬から6週間のSTEAMサマーキャンプに参加しました。このキャンプはドレクセル大学で学際的なプロジェクトを行うExCITeセンターとマルコム・ジェンキンス基金の主催で、参加費は無料です。

キャンプのプログラムは、ドレクセル大学教育学部、および他校の学生や教員を含むメンバーによって監修されました。

週ごとにテーマが設定され、参加者たちは月曜から木曜の午前中にアクティビティを行いました。また、通常のスケジュールに加えて、ExCiteセンターでのイベントやフィールドトリップも随時行われました。

4週間目の「宇宙探索」の週では、参加者は班に分かれて宇宙旅行の様々な面についてプレゼンしました。生物学の班は宇宙飛行士の肌がどれだけ乾燥するかや、特殊なローションと石鹸を紹介しました。天体物理学の班はリサイクル素材からロケットの模型を作成し、技術班は探索用ローバーのロボットを製作しました。

別の週には「スポーツ科学」、「音楽技術」、「スニーカーデザインと技術」、「視覚芸術とアニメ」、「ダンス、動作とデザイン」というテーマが設定されました。全てが、STEAM(ただし、この’A’には’athletic’のAの意味もあります)の幅広い領域に関わっていますが、これはExCITeセンター創立以来の基礎でもあるそうです。

センター長のキム氏は、「ExCITeは、大学の様々な分野のハブです。私たちは異なった分野の教員や学生を集めて革新的なプロジェクトを行なっているので、STEAMはそれに自然に当てはまるのです」と話しています。また、STEMがマルかバツかに陥りがちな中、アートを加えることで正解が一つではない問題を知ることができるとも話しています。

このキャンプが開かれるのは4年目で、だんだん期間、参加者数の面で規模が大きくなっています。

参照サイト

The Triangle "Drexel’s ExCITe, Malcolm Jenkins Foundation offer free STEAM camp for Philly kids"