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2019.11.10

【EdTechに関するグローバルカンファレンス】Edvation × Summit 2019 レポート

 2019年11月4日・5日、千代田区立麹町中学校・紀尾井カンファレンスにて、Edvation×Summit 2019が開催されました。

 初日の11月4日、千代田区立麹町中学校にて「これからのSTEAM教育」というテーマでSTEAM教育の未来についてのトークセッションがありました(モデレーター: 井上祐巳梨さん)。登壇者は 中島さち子さん(steAm, Inc. 代表、ジャズピアニスト / 数学者)、井上 祐巳梨さん(株式会社 Barbara Pool 代表取締役 / STEAM JAPAN)、加茂 フミヨシさん(ギタリスト / ギネス世界記録樹立者)、そして木村 健太さん(広尾学園中学校・高等学校 医進・サイエンスコース統括長)の4名でした。

 4名の自己紹介や各々の活動の紹介のあと、STEAM教育についてトークセッションが行われました。

 まず最初のテーマが「STEAM教育のポイントについて」。ギタリストの加茂さんはワクワクすることが大切と仰っていました。特に印象的だったのが「社会人基礎力を身につけるのには音楽を活かせる」とのこと。音楽には、音の波長や編集・加工、リズムなど、STEAMの要素全てが含まれていて、ワクワクしながらその全てを学ぶことができるそうです。音楽をそのような視点で捉えてみると、もっとワクワクしながら音楽に触れられるのではないでしょうか。

 次のテーマは「STEAM教育の『変化』について」。なぜ今、STEAM教育がこれほど注目されているのか、その理由と、STEAM教育がもたらす変化について語られました。AIが発達しつつある現在、人間のやることはエンターテイメントしかない、そんな中、クリエイティブ力を養うSTEAMが注目されているそうです。もともとあったSTEM教育からSTEAM教育という「Arts(アート・リベラルアーツ)」が組み込まれて注目されてきている理由が納得できます。また、誰かを楽しませるかというより、自分自身が楽しむことが大切だそう。また、STEAM教育によって、学校を超えて、親や地域と関わって社会構造が変わっていくそうです。STEAMは様々な分野を横断した学びなので、必然的に世の中との関わり方も広域になっていきます。いろんな人と絡んでいき、いろんな人が教育に入っていく、そして皆がSTEAMについて考え直すきっかけになっていくそうです。また、当たり前だとおもっていいたことを、問い直すことが大事であることが伝わってきました。

 続いては「STEAM教育、ではどう教える?」というテーマ。教育者も、子供と一緒に学び、教える側がワクワクすることが大事、と木村さん。教育者もチームを組んで、色々な人と組んでやっていくとうまくいくそうです。また、先生は先を見て生きているため、自分が教えているジャンルが古くなってきています。学び直しを学生に教えることで、分野が横断されていくそう。大人が学び直すことで、自分自身もクリエイティブな人材になっていけることが納得できました。

 最後のテーマは、「これからのSTEAM教育」についてでした。学校は生徒と一緒に未来を作っていくことになるそうです。生徒から学ぶことがあり、STEAM教育はそういうきっかけになっていく、と木村さん。生徒・教師・学校という組織全体でSTEAM教育を活用して未来を作っていく図は、まさにSTEAMでこそなし得るものではないのでしょうか。中島さんは、思想や文化が変わる中で、何が大事かを見極めていく重要性を説明してくださいました。弱さを認められる思想が大事で、そういう部分を受け入れていくのが大事だそう。

 最後に、加茂さんのギターと中島さんのピアノの即興音楽セッションで終わりました。スクリーンには、音に反応して模様が描かれるものがあり、遊び心たっぷりな演出でした。

 全体の感想として、STEAM教育の在り方や、どうやって関わっていくかについて考え直すことができたトークセッションでした。

(学生ライター 町田)