実践!STEAM

2019.09.08

【開催レポート】STEAMミニサマースクール DAY3

8月27日〜29日の三日間に渡り、豊島区にあるRyozan Park大塚 7階で、STEAMミニサマースクールが開催されました。今回はいよいよ最終日、3日目の様子をレポートしていきます!

魔法の粉で氷のタワー

会場であるプレスクールの、クラスルームに入ると、色とりどりの氷を手元に並べた先生と、それを見守る子どもたちの姿が。先生はこれから、その氷でお城を作ると言います。

子どもたちに何色の氷から並べるか聞きながら、先生が氷を並べていきます。そしてその上に「Sprinkle sprinkle…(パラパラパラ・・・)」と何かの粉をかけ、その上に別の氷をのせます。するとなんと、氷がくっつきました!

この粉の正体は食塩。塩水が水より低い温度で凍る性質と、氷が溶ける時や塩が水に溶ける時に周囲の温度を下げる性質を利用し、氷をくっつけたのです。

一つずつ塩をかけて氷を積む作業を繰り返し、ピラミッド型のカラフルなお城が完成しました。子どもたちはできたお城に触ってみて、冷たい氷であることを確かめます。

先生たちが「自分のお城を作りたい?」と聞くと、子どもたちは「うん!」と答えました。そして、テーブルに移動して席に着きました。

先生たちが「自分のお城を作りたい?」と聞くと、子どもたちは「うん!」と答えました。そして、テーブルに移動して席に着きました。

ビニールシートが被せられたテーブルの上には、紙皿が一人一枚と、小皿に盛られた塩が。それぞれの紙皿の上に、先生たちが小さな色とりどりの氷をのせていきます。そして、子どもたちは氷の上に塩をかけていきます。自分のところに塩が来るのを、うずうずしながら待っている子も。

1.5センチ四方くらいの小さな氷にちょうど良い量の塩をかけるのはなかなか難しく、どさりと塩をかけてどんどん氷が溶けてしまう子もいました。それでも、何人かの子はうまく塩をかけて氷をくっつけることに成功しました。

最後は、氷を一つの入れ物に移して片付けます。片付けを買って出た子は、カラフルな氷や色水が交じり合うのを見て楽しんでいる様子でした。また、脇に置いてあった先生が使った大きな氷に興味津々で、突っついてみる子もいました。

色水でしゅわしゅわ!

続いて二つ目の実験。別の部屋に準備されたテーブルの上には、白い粉が一面に乗ったトレーと、4色の色水が入ったコップが置かれていました。

まずは先生が、白い粉の上にスポイトで色水をひと垂らし。すると、粉がぶくぶくと泡立ちました。ここで使ったのは、重曹と色をつけたお酢です。化学反応で発生した二酸化炭素が、この泡の正体。

子どもたちも自分のトレーの上に色水を垂らします。泡立つ粉に大盛り上がり。いろんな色を混ぜて試してみます。さらに上からラメをまぶしてると、泡でラメが動いてキラキラと輝きました。

それぞれのトレーの上で、だんだん色が混ざり合っていきます。面白いことに、色の選択や泡だて方で個性が出て、一つの作品のようになっていきます。自分の「作品」をみて「火山!」とか「人魚の宝物みたい!」と、色々な表現で言い表していました。また、泡だたせながら「僕はスムージー屋さんだ!」と行っている子もいました。

最後に余った色水をコップからトレーに一気に流し込みます。するとだんだん勢いが落ちていたトレーの上が一気に泡立ちました。

みんながその様子を眺めていると、一人の子がトレーに耳を近づけて「話してるよ」と言います。よく耳をすませると、泡が弾けるプチプチとした音が。他の子達も耳を近づけて、しばらくその音を面白そうに聞いていました。

こうして、3日間のプログラムが終了しました。実験でつかった材料は、子どもが口に入れても大丈夫なものばかりですが、それだけでもこれほど多様で楽しい実験ができるんですね。工夫次第で子どもの心を動かし、興味を引き出す方法は色々あるということが実感できるプログラムになりました。

(文:佐藤琴音/写真:山越香里)