テネシー州教育局とテネシーSTEMイノベーションネットワーク(TSIN)は、子どもたちが家庭で課題解決や協働、キャリア探究などを行えるWinter STEAM Resource Hubを提供しています。
STEAM Resource Hubは2020年4月以降すでに2回行われていますが、昨年12月から始まった今回のSTEAM Resource Hubでは、週ごとにテーマが設定され、それに沿って週3つののチャレンジが出題されます。それぞれのアクティビティには1ステップごとに丁寧なガイドがあり、さらに学びを深めるリソースや保護者が疑問を解消したりサポートを受けるためのポータルもあります。
今のところ全部で11週分のチャレンジが予定されており、そのうちすでに7つが公開されています。内容は「建築とデザイン」、「宇宙科学」、「スポーツ」など多岐に渡ります。例として「建築とデザイン」をみてみると、月曜日は「人々がコロナ禍でも安全に集まれる場所の設計図を書く」、水曜日は「持続可能な材料や環境に優しいデザインを探求する」、そして金曜日は「建築の世界とキャリアについて知る」というように1週間を通して建築家の仕事について自分で体験しながら学び、キャリアについても考えられるようになっています。それぞれ5~6ステップで構成され、リンクが示されたサイトやビデオを見ながら学びを深めていくことができます。実践に必要なツールも紹介されているので、手軽に取り組むことができます。
チャレンジの内容はテネシー州の科学教育スタンダードに則って作成されています。主に3~12年生対象ですが、それより年少の子どもでも保護者の支援があれば取り組めるとしています。家族や教育者は、取り組みの様子をSNSでシェアする#MakerMondayTN、WonderWednesdayTN、#FutureFridayTNというハッシュタグもあり、これらを見ると今回のものや過去のSTEAM Resource Hubでの取り組みの様子をチェックすることができます。
TSINは、2010年にテネシー州教育局と科学研究機関であるバテルによって作られた団体です。「幼稚園から仕事まで」を掲げ、テネシーの学生たちが将来を選択できるようにするためのSTEMプログラムを開発したり、STEM教育の専門家育成やSTEMスクールの認定などを行なっています。
Tennessee STEM Innovation Network “Winter STE(A)M Resource Hub”
(文:佐藤琴音)