米国・オースティン訪問記事の第二弾です。
今回は、この活気ある都市において、市民の学びと成長を支える重要な施設でもある、誰でもアクセスできる公共施設 『Austin Central Library』に訪問してきました。この図書館は、単なる本の貸し出し場所を超えた多機能なコミュニティスペースとして、多くの市民に利用されており、公共図書館のこれからの時代に必要な機能について考えていきたいと思います。
Austin Central Libraryは、現代的で洗練されたデザインが特徴で、訪れる人々を魅了しています。広々とした空間には自然光がたっぷりと差し込み、読書や学習に最適な環境が整っています。図書館内には、多様なジャンルの書籍が揃っているだけでなく、子ども向けの遊べるスペースや最新のデジタルメディア、テクノロジー体験機器、オンラインリソースも充実しており、あらゆる世代のニーズに応えられています。
Austin Central Libraryでは、地域性を活かし、地元企業と協力してテクノロジーに関するイベントやワークショップを開催しています。訪問時は夏休みのタイミングでもあり、子ども世代向けのワークショップが日替わりで行われており、とても充実していました。また、Innovationをテーマにしたエリアにおいては、市民が最新の技術や知識に触れる機会を得ることができ、老若男女問わず参加でき、特に子どもたちは将来のキャリア形成に役立つ体験を積むことができます。
Austin Central Libraryの定期的に開催されるイベントやプログラムには、読書会、ライティングワークショップ、アート展示、音楽ライブなど、多岐にわたる活動が含まれています。家族や地域住民が集まり、交流だけでなく、本物に触れられる場所としても機能しています。
コミュニティ全体が文化的に豊かになるとともに、住民の社会的な絆も強化されています。
※訪問時には、子ども向けのミニオーケストラのイベントが行われていました。
Austin Central Libraryは、持続可能な設計と運営を重視しており、LEEDプラチナ認証*を取得しています。建物には太陽光パネルや雨水収集システムが設置されており、環境負荷を最小限に抑える取り組みがなされています。こうした取り組みは、訪問者に対して環境意識の向上を促し、持続可能な未来への貢献を示しています。
(*アメリカの非営利団体である米国グリーンビルディング協会「USGBC®(U.S. Green Building Council)」が2000年から開始している、オフィスや商業施設、ホテル、物流施設といった建築物等の環境性能を評価するシステム。)
テクノロジーに気軽に触れる機会やたくさんのワークショップ、Innovation をテーマにしたエリアなど、これからの公共図書館に必要な要素が詰まっていました。
米国現地レポートはまだまだ続きます!お楽しみに!
住所:710 W. Cesar Chavez St, Austin, TX 78701, USA
営業時間:月曜日~木曜日:10:00 AM – 9:00 PM
金曜日~土曜日:10:00 AM – 6:00 PM
日曜日:12:00 PM – 6:00 PM
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