インタビュー

2020.07.30

【未来のSTEAM人材】コロナ禍にマスクホルダーを制作、高校生の2人が考えるこれからの社会・教育

 STEAM JAPANでは、STEAM JAPAN AWARD 2020 を開催中です!

 本AWARDでは、中高生を対象に、「自ら課題を設定し、新たな変化を生み出す人材 =STEAM人材」として表彰を行います。

今回はコロナ禍に、自身が住む江戸川区役所のコールセンターにマスクホルダーを制作し、多くのメディアで取り上げてこられた、まさに未来のSTEAM人材の湯野拓也くんと石田翔梧くん。お二人にマスクホルダー制作の経緯から、社会問題に対し、どのように考えているのか、今後の教育やこれからの目標、また社会で求められる人材などについてオンラインにてお話を伺いました。

関連リンク:STEAM人材を表彰するSTEAM JAPAN AWARD 2020 はコチラ

湯野拓也くん(写真右)・・・東京都立工芸高校に通う3年生。高校ではデザインの授業などを受けており、自身のデザイン技術を活かして、今回のマスクホルダー作製を実施。小学校からの友人・石田翔梧くんとともにマスクホルダーを制作。
石田翔梧くん(写真左)・・・東京都内の駒込高校に通う3年生。湯野拓也くんとは幼馴染。お互いの学校の授業や課題について意見交換や相談などを行うなどの交流をしている中で、湯野拓也くんとともに一緒に作製・寄付することに。特技の書道も生かし、心のこもった手紙を作製。

クリアホルダー制作のきっかけや思い

湯野くん:幼馴染みだけれども一緒に活動するようなことはなかったです。今まではコンペに提出するもののデザインや国際問題絡みの話題については石田くんに意見を聞いたり、他にも日頃から意見交換や情報共有などをしていました。


石田くん:僕の高校のカリキュラムに卒業論文があります。自分のテーマについて湯野くんに意見を聞くなど、ディスカッションするようなこともあって、お互いに刺激し合うような関係性ではありました。


湯野くん:コールセンターに電話が繋がらないとか、イライラのはけ口になっているとか、コールセンターで働く人は色々大変そうだとTVで見たり、聞いたりしていました。自分に何かできることはないかなって思って、地域のコールセンターの大変な思いをされている方々に、自分たちで何かしたいと、行動しました。
以前に「使い捨て」の物は環境に良くないと二人で話していました。「永続的に使えるもの」ってことは考えていました。そこで、今回、「ずっと使えるマスク」に結びつきました。
マスクの材料をクリアファイルにしたのは、僕たち高校生でも簡単に手に入る物で、コスト面もよく、自分たちに身近で、さらに簡単に加工できるという手軽さもあります。さらに中身の交換をするだけで、外側部分はきっちりアルコール消毒もできます。

石田くん:マスクのデザインは湯野くんが考えてくれました。ただの手紙を書くのではなく、何かこだわりをもった手紙にしたいと思い、「手紙は自分に任せてほしい」と言いました。
医療従事者の方を含め、コロナと戦っている多くの人に、感謝の気持ちが届くようにするために、拍手は、感謝の象徴を表すから、それを表現したいと思いました。書道は小学2年から続けているのでそれを生かしつつ、飛び出す絵本の仕掛けも考えました。

 

身近な社会問題に対して関心を持つには?

石田くん:社会問題に対し、自分も含め若者が自分事と捉えないというのは、教育も関係していると思います。僕の学校の授業ではSDGsを考える授業が多いです。授業でもディベートを通して、世界のことや日本の政治を考えることがあります。少し特殊なクラスかもしれないです。なので、自然と興味関心が高いのもあるかもしれない。
教育が全て悪い訳ではないですし、教育改革的なものをすることで、みんなの意識や関心も変わっていくと思います。

湯野くん:石田くんの話を聞いて自分のクラスを想像しましたが、僕のクラスでは、意識している人が少ないと思いました。今回動けたのは同じ熱量で話せる友達がいるということも要因だし、自分の夢があるというのもあると思います。夢を持つことってすごく大事だと思っています。何でもいいから、一つのことに没頭することって大切だと。
僕は、高校生活で、フットワークを軽くすることを大事にしています。企業が主催しているコンペが多く、そこで高校生の僕が結果を残すには、ぶっ飛んだことをしないと勝てないので、行動力を大事にしています。普段から、そういうことをやっていたから今回も動けたと思います。
僕が思うのは、何となくですが夢を持っている人が少ない気がします。夢に向かって、ひとつのことに集中するとか、研究するとか、自分の本気をつぎ込むくらいの意識があれば、自分のまわりに起きていることや周りの変化に気づいたり興味が向いたりと、何か変わるような気がします。

 

1 2