2020.07.30│STEAMレポート

【未来のSTEAM人材】コロナ禍にマスクホルダーを制作、高校生の2人が考えるこれからの社会・教育

二人から見た「先生」とは?

石田くん:教える、教わるという関係性は日本に強く根付いていると思います。各教科の先生は生徒が興味を持つために、自分の専門科目を好きであるべきだと感じます。先生のその熱量とか思いが、何か生徒に影響を与えてくれるのではないでしょうか。
生徒がその教科に興味は持てなくても、生徒の何か一つのきっかけを創るのが先生の役目だと思います。

湯野くん:僕は先生とデザインコンペの打ち合わせをしたりすることも多いので、所謂「先生」というよりも、もっと身近な存在に感じています。また、先生が生徒に教わるという関係性もいいと思います。みんなで考えるその中の一人の意見が先生であるというのもいいなって思います。

今後、必要とされる人材とは?

湯野くん:最近、インスピレーションを得るために、玩具屋に行くことがあります。そこにあるものは、自分の幼少期と比べると、驚くほど進歩しているように感じます。自分が考えもしなかったようなコンセプトのものが数多くあります。
 このように、これからどんどん新しい技術を持った人が活躍し、新しいものを生み出す時代になると思います。とくに、変化を生み出せる人や、先進的なテクノロジーを持った人、電気系が強い人は必要とされると思います。
 でもその中でも、アナログ的なものの良さや美しさを見つけられる人は欠かせない存在だと思います。また僕自身もアナログ的なものも大事にしたいと思っています。

石田くん:テクノロジーを使える人材は今後マストだと思います。
ポスターなどの静止画よりも映像をもって伝えていくとか、テクノロジーを使うことが肝だと思っています。テクノロジーが発展していくと、視覚だけでなく、触覚にも伝えられる技術が求められていくと思います。必要とされる技術を身につけておかなければいけないと感じています。あと、実体験が重要だと思います。
 ある本を読んだのですが、携帯やネットでの購入ができて、現実のお店や場所に行かなくても生活ができてしまう状況は今後も継続していくと言われています。しかし、その中でも生き残らなければいけないものや生き残るものは、その地域ならではのものが存在することだと思います。旅行などは、まさにその場でしか体験できないことだと思います。
 テクノロジーだけでなく、アナログや実体験も必要だと思います。

そんな二人の将来の夢は?

湯野くん:日中、デザインのことしか考えていないぐらいデザインが好きです。大学に行って勉強して、もっと深くたくさんのことを学びたいです。吸収できることは吸収したいです。将来は、人を勇気づけられるようなデザインを考えたいと思っています。世界的に活躍できるデザイナーになりたいです。

石田くん:モーショングラフィックスの映像技術を使って、生産地や食品添加物の表示、生産者と消費者をもっと繋げられるようにするもの、食と安心をつなげられるようなことに興味があります。
 昨年、食中毒にあたってしまったのがきっかけなんですが、食品などに対して不信感や不安を感じている人は、いると知りました。その映像を食品を扱う店舗やレストラン等に置くことで、みんなが安心して食事ができる生活につなげたいです。人が豊かになれるようなことを考えたいです。

今こそアクションを!

湯野拓也くんと石田翔梧くんのマスクホルダー 制作の取り組みは、STEAM JAPAN AWARD 2020 Webサイトでも、参考事例として掲載されています。

この記事をご覧になった中高生の皆さん、今までの自分たちの活動の中にもこういった課題解決のための取り組みがあったのではないでしょうか?

この記事をご覧になった大人の皆さん、身の回りでこうした素敵な取り組みをされている中高生を見かけたら、是非本AWARDをご紹介ください。

一人でも多くの方のご応募をお待ちしております。

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