「OITA DATA SCIENCE EXPO」 閉幕。 簡易レポート!

2025年6月7日(土)、今年度の大分県STEAM教育推進事業のキックオフイベントとなる「OITA DATA SCIENCE EXPO」が開催されました。
県内の高校1・2年生を中心に約220名が参加し、データサイエンスや生成AI、宇宙、地域課題といった生徒自身のこれからに関係するテーマに触れながら、自分の「問い」と向き合う一日となり、“未来をつくる探究者”としての第一歩を、踏み出す貴重な機会となりました。(主催:大分県教育委員会・企画運営:(株)Barbara Pool・協力:一般社団法人STEAM JAPAN)

データを使って社会を読み解くとはどういうことか?宇宙時代に求められる思考とは?生成AIを活用して、地域課題をどう乗り越えることができるのか?
専門家による多彩なワークショップに加え、学校の枠を越えた他校の生徒との交流を通じて、生徒たちは、難しい課題に立ち向かい、協働しながら考え抜く力を体験的に学びました。

1.オリエンテーション 『探究者としてのスイッチを入れよ!』 (一社)STEAM JAPAN 岡氏/廣部氏

オリエンテーションでは、アイスブレイクを兼ねたワークショップを実施し、自分の興味や関心から「My探究テーマ」を書き出しました。「何が気になる?」「何を深掘りしてみたい?」――生徒たちは初めて会う仲間たちと対話しながら、自分だけの問いに向き合いました。

2.基調講演 『データサイエンスを自分の武器に』 株式会社mellon 共同代表CTO/データサイエンティスト博士 本田崇人氏

データサイエンティストの本田崇人氏が基調講演を行い、データサイエンスの基礎から活用、そして未来予測についてなど・・・楽しくインタラクティブに開催されました!

3.コース別の体験型ワークショップ

午後からは、「データサイエンス」「生成AI」「宇宙」「デザイン思考」の4つのテーマ別に分かれて、それぞれの分野の第一線で活躍をされている講師陣から直接学ぶワークショップを実施しました。

Aコース:『SNSをデータ視点で考える』 (講師:大分大学理工学部 大知正直氏/プログラム補助 俣江氏)

SNSデータ解析ワークショップ。SNSと社会情勢の関係をデータで読み解き、情報がどう拡散し、どう影響を与えているのかを探る実践型プログラム。

Bコース:『生成AIで空き家問題を考える』(講師:株式会社mellon 共同代表CTO/上智大学非常勤講師/データサイエンティスト博士 本田崇人氏)

空き家リノベーション×生成AI。地域課題である「空き家問題」を取り上げ、生成AIを活用してリノベーションアイデアを創出するデザイン思考型ワークショップ。

Cコース:『宇宙時代に備える思考ワークショップ』(講師:MSD株式会社 浅野高光氏)

宇宙時代に備える思考ワークショップ。産業革命・IT革命など「社会のパラダイムが変わる瞬間」を体感しながら、これからの宇宙時代をどう生きるかをチームで考えるワークショップ。

Dコース:『宇宙を目指したプロトタイプワークショップ』(講師:大分県立国東高校 藪亀尋子氏/協力 大分県先端技術挑戦課 上野氏)

宇宙港から未来を描くプロトタイプづくり。宇宙港を持つ大分だからこそできる、未来の宇宙ミッションを実行するために、必要だと考えられるロケットの姿を構想する創造的プログラム。

4.クロージングワークショップ

最後に、STEAM JAPANにより、1日の振り返りと自分の未来を考える3年後の自分への手紙を書く、クロージングワークショップを実施し、盛況に会は幕を閉じました。

地域と未来をつなぐ、次世代育成の場として

このキックオフイベントは、今後1年間にわたって展開されるSTEAM課題研究特別講座や各学校で進む探究学習/課題研究に向けた、大きな起点となりました。
社会とつながりながら学ぶことで、自ら問いを立て、仲間と協働し、未来をつくる力を育む。この事業はまさに、高校生が「学び手」から「社会の担い手」へと育っていくステージです。

大分県の、このような大規模な次世代人材育成を推進する事業形態は、多くの自治体様にとっても、参考になることに間違いありません。ぜひ、自治体の皆様はこちらの、公式サイトもご参照ください。

OITA STEAM PLATFORM 公式サイト: https://oitasteam.jp/

STEAM JAPANでは、STEAM教育の自治体導入を進めています。STEAM教育の導入にご関心のある方(自治体、公教育関係の皆様方)は、下記よりお問い合わせください。
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