2023年3月29日(水)、群馬県立高崎女子高等学校(以下、高崎女子高校)の教員と生徒がSTEAM JAPANを訪問しました。
高崎女子高校では、令和4年度群馬県STEAM教育推進事業のモデル校として、STEAM JAPANによる授業サポートを行いました。また、一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)による実証実験にも参加し、「10代のデジタルエチケット」を学ぶPBLプログラムを実施しました。
今回、日本の課題解決に向けて取り組むSTEAM JAPANの活動や、活動の意義をどう考えているのか、等を高校生に話して欲しいとのことでオフィスにお越しいただきました。
はじめに、STEAM JAPAN編集長・井上からこれまでの具体的な取り組み例を通して活動内容の紹介を行いました。
古いものに新しい価値を付加して提供するという掛け算を行った例を紹介し、こういった掛け算は高校生の皆さんに期待していることであると話しました。
また、ビジョンやパーパスを大事にして、新しく自分たちで作って広めていくのはとても面白いことなので、ぜひ皆さんにもやってほしいとお話ししました。特に高校教育でも重要視されている3つのC「Communication(意思伝達)」「Collaboration(協力)」「Co-Creation(共創)」を意識して、チームで補完し合いながら、時には専門家や大人の協力を得ながらいろんなことに挑戦していってほしいとのメッセージを高校生に送りました。
今回訪問した高崎女子高校の生徒は、耕作放棄地の解決に取り組む生徒と、情報の取り入れ方を考える生徒と、体験活動が自己肯定感に与える影響について取り組む生徒の3名でした。生徒の皆さんからも情報共有をいただき、有意義な時間となりました。
後日、感想をいただきましたので掲載します。
・Aさん
社会の問題を解決する際に、外側から手を加えることには限界があり、内にいる人々が主体性を持って解決できるようバックアップする形が大切なのだということを知って納得しました。今後、研究活動を社会へ発信する時に活かしていきたいです。
・Bさん
オフィスの居心地がとてもよく、張り詰めずに仕事できる空間に感じました。立ち勉できる環境を学校にも取り入れられたら勉強効率が上がりそうでいいなと思っています。プロトタイピングをする際、技術がないと次に進めないなと足踏み状態でしたが、専門家に頼んだり、技術は後付けでいいことを知り、高校生ブランドを活用してどんどんやってみようという気持ちになりました。
・Cさん
オフィスが想像以上にオシャレでびっくりしました。目的でスペースを分けたり、居心地の良い空間にしたりという点は、自分が計画している活動に活かしたいと思いました。また、「課題を突き詰めていった先にあるのは教育」というお話を聞いて、教育の大切さを改めて感じました。世界ではアウトリーチ活動が評価されて当たり前になりつつあること、日本でも積極的に行動を起こしている同年代がいることに驚くと同時に、「自分もやりたいことをどんどん形にしていっていいんだ」と自分の活動に自信が持てました。
STEAM JAPANでは、課題解決に取り組む学生の皆さんを応援しております。先日、課題解決に取り組むみなさんの活動にスポットライトを当てるアワード「STEAM JAPAN AWARD」の受賞者を公開しましたので、ぜひご確認ください。