パンを作るときに入れる「イースト」、みたことはありますか?パンをふくらませるために使うものですが、一見ただの粉のようです。一体どうしてこのイーストを入れるとパンがふくらむのでしょうか。今回は、イーストが一体どんな働きをしているのか調べてみましょう。
今回は、水+砂糖、お湯+砂糖、お湯のみの3パターンを試してみました。最初は写真のようにみんな風船はペチャンコです。時間を置くとどうなるでしょう?
1時間ほど置くと、下の写真のように変わりました!砂糖を入れた二つはいずれも、風船がふくらんでいます。しかし、お湯のみのものは置いておいてもペチャンコのままです。この写真よりもさらに長くおいたところ、お湯と砂糖のものよりも水と砂糖のものの方がやや大きくふくらみました。
イーストは、日本語では「酵母」とも呼ばれる菌の一種です。糖分を分解するのですが、その際に二酸化炭素も一緒に発生します。この二酸化炭素が、風船がふくらむ理由です。イーストは、パンを作るときに生地を膨らませるために使われていますが、これもイーストが二酸化炭素を作り出す性質を利用しています。
温度や砂糖の量など、いろいろな条件でイーストの働きも変わります。ちなみに今回は冷房の効いていない室温(30℃程度)の環境で試しましたが、もっと寒いところや暑いところだと結果はどうなるでしょう?冷たく冷やした水を使ったり、室温の違う部屋で比べたりして、どんな状態が一番よく風船がふくらむのか調べてみてください!
University of Reading “small and mighty: introduction to microbiology”