2023.03.23│実践！STEAM

お家でカンタン！　手づくりアイスクリームを作ろう

誰でも簡単に楽しく、美味しいSTEAMアクティビティのご紹介です。今回の美味しいSTEAMは・・・子どもから大人までみんな大好きなアイスクリーム！
ただ食べるだけでなく、STEAM要素がたくさん詰まったSTEAM アクティビティです。
どのように固まっていくでしょうか。アイスクリームをつくる工程を楽しみながら学んでみましょう♫

用意するもの

・計量スプーン、計量カップ
・牛乳　　150cc
・砂糖大さじ１
・塩　　　大さじ５　
・氷　　　約１kg
・バニラエッセンス　　　小さじ１
・小さめの密閉袋（今回は 17 × 14cmのもの）２つ
・大きめの密閉袋（今回は 30 × 27cmのもの）２つ
・ミトンかタオルか手袋

＊氷は若干少なくても問題ないです。今回は700gぐらい使いました。

安全に美味しく作るために

・密閉袋をお子様の顔の近くに置かないようにしましょう。もし、お子様が被ったりすると、窒息の危険があるためきをつけましょう！

・氷は非常に冷たくて、長時間触るとお子様の手に冷凍焼けを起こす可能性があります。それを避けるために、一人３０秒持ったら交代する、タオルで巻いたり、手袋をつけるなどして素手で袋を長時間さわらないように注意しましょう！

作り方

作る前に、お子様とどのようにアイスクリームが作られるのか仮説を立ててみてください。密閉バッグに材料を入れてどうやって作るのかな？どれぐらいの時間でできるのかな？

1.　牛乳、砂糖、バニラエッセンスを小さめの密閉袋に入れ、しっかりと密閉します。
2.　大きめの密閉袋に、氷と塩を入れてしっかりと密閉します。軽くもんだり振ったりして混ぜておきましょう。
3.　中身を詰めた小さな袋を大きな袋の中に入れ、大きな袋をしっかりと密封します。

（この時、小さな袋が少しでも開いていると、振ってる間に中身が出てしまいます。できあがりのアイスクリームが少なくなってしまうので、しっかり閉まっているか注意しましょう！）

4.　アイスクリームが固まるまで、袋を激しく振り混ぜます。

☆お子様と数字のゲームをしたり、音楽に合わせて振ったり、ダンスをしたり袋を常に動かし続けてください！

☆投げ合うのも楽しいですが、手袋やタオルを身につけてしっかり受け取ってくださいね。落とさないように気をつけましょう。落としてしまうと密閉袋が破れてしまうかもしれません。

5.　約１０分間振り続けて、固まっているのを確認したら、大きな袋から小さな袋を取り出してください。
6.　小さな密閉袋を開けて、アイスクリームに起こった変化を観察し、話し合いましょう。
(小さな袋を開ける際には、周りの水や塩が中に入らないように気をつけましょう)
7.　手作りアイスクリームの出来上がりです♫

美味しいアイスクリームを作るポイントは、振り続けることです！
今回は１０分間振り続けて食べました！！！

どうしてこうなるの？

氷は溶ける時に周りの温度を下げる性質があります。そこに塩を加えると、温度を下げるスピードが早くなり、周りの温度も下がります。これは凝固点降下という反応を利用してます。今回はここに注目してアイスクリームをつくりました。
塩を加えれば加えるほど、０度より低い冷たい氷水になります。そのため、急速に冷やし固めることはできますがアイスクリームが粒状になってしまうかもしれません。ぜひ、いくつかの条件で実験してみてください。長い時間振り続けると、もっとしっかり固まるのでしょうか？

材料の量を調整したり、果物やチョコレートを混ぜたりしてあなただけのオリジナルのアイスクリームを作ってみましょう！ご家族やお友達と食べ比べても楽しいかもしれません♫

STEAMポイント

この実験をしながら、お子様と一緒に算数に触れる機会がたくさんあります。材料を測って袋に入れるのを、お子様に手伝ってもらうことができます。計量しながら、料理と科学における正確さの重要性と、計量カップの測定値の読み方を学部こともできます。

大きな密閉袋に氷を入れるときは、お子様が氷をカウントする練習にもなります。

アイスの袋振り振り大会をして、誰が一番振れるか競争しても楽しいです！

ScienceやMathmaticsの要素もこのアクティビティには含まれています。状態変化は、物質が冷却されて液体から固体に変化したり、その逆の時も発生します。氷だけの袋の温度と、塩を加えてからの温度の違いを観察したり、牛乳だけでなく、生クリームと牛乳にするとどのような違いが起こるか、見てみてください。

お子様の興味はどんなところにあるでしょうか。さまざまな学びの要素があるアイスクリームづくりを楽しくチャレンジしてみてください♫