「教えるではなく、一緒に考え、子ども同士で学び合う」 CoderDojo Japan代表理事 安川氏

2020.09.03│STEAMレポート

安川さんは、どのような幼少期を過ごされましたか?

両親からの影響もあって幼少期からPCに触れる機会があり、小学生の時には自分でHPを作成したり、それを友人に使ってもらって掲示板でチャットしたりしていました。
 一人で黙々と作業をすることが多かったので、もし当時CoderDojoがあったら、「どうしてこうなるのか?」とか「どうするとよいのか?」といった様々な疑問を、同じ目線で話しあえる仲間を増やしながら、もっと楽しく試行錯誤できたかもしれないと考えたことはあります。

日本のプログラミング教育についてどう考えていますか?

 日本のCoderDojoコミュニティは、世界有数の規模となっているので、海外から情報を受け取るだけではなく、海外に対して情報を発信していくことも期待されているのかなと感じています。日本国内に限っていえば、CoderDojoを含む様々なプレイヤーが増えれば増えるほど盛り上がっていくのかなと考えています。例えばここ数年では小学校におけるプログラミング学習も注目されていますが、CoderDojoコミュニティだけでは全国すべての子ども達に対して一律に機会を提供することは難しいので、そういった分野で活躍されている方々の活動も重要であると考えています。

 一方で、学校内で使える時間には非常に限られているので、学校でプログラミングに触れてみて興味を持った子どもたちが、更なるステップアップの場としてCoderDojoコミュニティに参加するといった流れもあり得るかなと考えています。

 さらに、CoderDojoコミュニティで作ったり学んだりするサイクルを繰り返し続けてどんどん先に進んでいった方には、僕も立ち上げから関わらせていただいている「未踏ジュニア – 独創的アイデアと卓越した技術を持つ小中高生クリエータ支援プログラム」などの活動も視野に入ってくると思います。そうやって色々なプレイヤーが増えれば、様々な層が積み重なって、結果として今よりもっと多様な社会になっていくのかもしれません。

今後、望むことはありますか?

 僕個人としては、目指すべき理想の世界を掲げることも大事だとは思いますが、「日々少しずつ良くなっているね」という状況を、これからも続けていくことが大切だと考えています。
 そういった小さな改善が続いていく状況では、今日より明日は良くなると信じられるし、明日より明後日はもっと良くなると信じられるなら、未来は今より明るくなりそうだって思えますよね。

 そういった希望を僕らは自分たちの手で作れると思っていて、そのためには小さな改善を続けていくことが大切だと考えています。

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