TOKUSHIMA STEAM PROJECT(徳島STEAMプロジェクト)
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文部科学省・板倉氏×徳島市 内藤市長 miniトーク

2022.02.01

Profile:板倉寛氏
文部科学省初等中等教育局学校デジタル化プロジェクトチームリーダー
(併)初等中等教育局視学官
(併)学びの先端技術活用推進室長
(併)GIGA StuDX推進チームリーダー

1999年文部省(現文部科学省)入省。体育課、学校健康教育課、教育課程課係長、内閣官房副長官補室参事官補佐、島根県健康福祉部少子化対策推進室調整監、同県教育委員会総務課長、特別支援教育課課長補佐、大臣政務官秘書官、初等中等教育企画課課長補佐、在英国日本国大使館参事官(外務省出向)、文部科学省初等中等教育局教育課程課教育課程企画室長、初等中等教育局企画官、情報教育・外国語教育課長などを経て、現職。

Profile:内藤佐和子氏
令和2年4月、徳島市長に就任、全国で最年少の女性市長となる。
令和3年3月、在日米国大使館と駐大阪・神戸米国総領事館から「勇気ある女性賞」を授与される。
令和3年4月、男女共同参画社会形成の促進に関する政策等について調査審議等を行う内閣府の「男女共同参画会議」の議員に就任。

市の将来像に「わくわく実感!水都とくしま」を掲げ、「さまざまな主体との連携」「DE&I」をキーワードとした市政運営を進めている。「徳島から日本を変えていく」をモットーに、あらゆる人が参加しやすく持続可能なまちづくりを目指して行政の常識にとらわれない新しい取組に次々と挑戦している。

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文部科学省でGIGAやSTEAMの学びの促進を行っている板倉氏と、STEAM教育のプロジェクトを今回企業と連携して行う徳島市・内藤市長が顔合わせ、2021年某日、文部科学省(霞ヶ関)にてSTEAM教育に関する情報交換を含めたminiトーク を行いました。

内藤氏:今回、TOKUSHIMA STEAM PROJECTでは、内閣府RESAS 地域経済分析システムを活用した、人口動態や他県との比較による未来予測やデザイン思考を学び、プログラミングや映像などアウトプットのスキルを磨きながら、海外へ徳島の魅力を発信していくというプログラムを行う予定です。

板倉氏:もともと私は、島根県で少子化担当(島根県健康福祉部少子化対策推進室)をしていたこともあったので、様々なデータを活用して人口動態や他県との比較による未来予測を行うようなことも、個人的な関心もあって行ってきたことがあります。そうした経験からも、データ活用の重要性は非常に感じています。
高齢化が加速する地域において、どんな学びが必要か・・・、高齢化に限らず社会問題を自分なりに考え、自分なりの解で解決していくことはこれからの時代の学びに必要なことと思います。

内藤氏:実際のご経験を踏まえて、感じられたことは強いですよね。
板倉さんは、海外経験も非常にあられると聞いています。私も、15歳の時に交換留学でアメリカに行った経験から、何かしらの海外経験は重要であるという風に感じていて、そこで「自分」の意見を言えるかどうか、が非常にkeyだと思いました。誰かがこう言っている、ではなく「自分」がどう思っているか、を的確に伝えること。これらも、どんどん学生のうちから、やっていくべきことだなと感じています。

板倉氏:コロナ禍でデジタル化が一気に進み、本当に「世界」が近くなりました。今、自分はオンラインの言語学習ツールにて、100か国くらいの国々の方と繋いで、色々なことを学んでいますが、これが本当に面白い。アメリカの国籍も持つセルビア人のハッカー、南アフリカを経てカナダに移り住むジンバブエ人、キプロス島に留学するナイジェリア人など・・・国籍と住んでいる場所がバラバラな方々とお話ししていて改めて思うのが、「知ること」で本当に視座が高くなるなと。多様な価値観や、多様な文化や歴史に触れることがとても重要で、かつ、関心を持って質問をする「質問力」もとても大事だと思います。
「何を課題とするか」もすごく大事ですが、「課題」自体が時代や場所など環境によっても変わってくることに気づくことも、必要ですよね。

内藤氏:そうですよね、徳島市でいえば「阿波おどりをいかに持続可能な祭りにしていくのか」という課題もあり、今回は徳島の魅力を海外に伝えていくというものの中に「阿波踊り」も入ってきます。徳島市の学生の皆さんにも、是非徳島市の課題や魅力を抽出し、そしてアウトプットのスキルを磨いて、海外の方に発信していってもらいたいと思います。

板倉氏:越境していく学習、実社会に繋がる学びは、人生100年時代の学生さんにとっても、糧になってくると思います。

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そして、2月1日には、TOKUSHIMA STEAM PROJECTの最終回で、イギリス・フィンランドに繋いだプレゼンが行われました!
詳しい開催報告は、コチラの記事でご覧ください。