STEAM-JAPANでは、8月27日〜29日の三日間に渡り、STEAMミニサマースクールを開催いたしました(場所:RYOZAN PARK PRESCHOOL)。
今回は、STEAMミニサマースクールの1日目の様子をレポートしていきます!
今回は毛細管現象という、細い管状物体の内側の液体が管の中を上昇する物理現象を利用した色遊びをしました。色が混ざるとどんな色になるのか、紙が液体を吸い上げるという現象、などなど様々な学びがありました。
まず最初に、様々な色の粉末食用色素を透明のコップに入れていきます。ピンク・緑・青・赤・黄色の粉末食用色素があり、子供達は自分の好きな色を英語で言って選び、入れていきました。Ryozan Parkでは全ての子供達が英語でコミュニケーションをとっています。ですので、「Blue!!Blue!!」といった感じで好きな色を選んでいたのが印象的でした。
次に、粉末食用色素が入ったコップに水を入れていきます。すると粉末が水に溶け、ピンクやオレンジ色の水が出来上がります。子供達は透明な水が色付きの水に変わる様子に驚いていました。ここでは、融解という科学の要素が取り入れられていますね。
このようにして、様々な色の液体を作りました。これらの液体にアーチ状にした紙の端を浸していきます。液体に浸していない方の紙は、空のコップにかけておきます。液体と空のコップは様々な組み合わせにして暫くの間置いておきます。
数時間後には、紙がそれぞれの液体を吸い上げ、空のコップに液体を移動させていました。これにより、様々な色が混ざった新しい色の液体が出来上がりました!
今回は紙を使用しましたが、細かな繊維で成り立っている布で代用しても同様の現象が確認できます。このカラフルな毛細管現象を実際に体験することにより、STEAMの要素のサイエンスとアートを学べたのではないかと思います。
続いて、非ニュートン流体を用いて恐竜の孵化を再現したような遊びをしました。非ニュートン流体とは、圧力を加えると固体になり、時間が経つにつれて液体に戻る物質です。
まず最初に、コーンスターチに水をボウルに入れ、混ぜ合わせます。
次に、先ほど混ぜたコーンスターチに粉末食用色素を入れ、再度混ぜます。今回も子供達が好きな色を各々選んで粉末食用色素を入れていきました。
非ニュートン流体に恐竜のおもちゃを入れていきます。
そして恐竜のおもちゃを包むようにして、ギュッとこねて卵のようにしていきます。
こねるのをやめてしばらくすると、、、、
液体に戻ってしまいました!すると中から恐竜のおもちゃが顔を出しました。非ニュートン流体におもちゃを組み合わせて複合的に楽しめる、そんな授業でした。子供達は不思議な感触に大はしゃぎでした!
こちらも科学やアートを複合的に体験できた面白い授業となりました。
(撮影・ライティング 町田)