2021.08.05│実践!STEAM

生クリームをバターに変えてみよう

バターも生クリームも牛乳からできています。でも、バターがどうやったらできるのか、分かりますか?一体どうやったら液体からあのかたまりになるのか、不思議ですよね。実は、生クリームを使って、とてもシンプルなやり方で作ることができるんです。筋肉痛にはご注意を!

用意するもの

  • 生クリーム(乳脂肪分45%以上) 100mL
  • 塩 少々(無塩バターにする場合は要りません)
  • 500mLくらいのびん 1つ
  • 小さい容器 2つ
  • 計量カップ
  • スプーン

*生クリームの量を少なくしても構いません。50mLくらいでも十分な量ができます。びんの大きさは、生クリームの量の3〜5倍くらいが入る大きさのものを使ってください。

やり方

  1. ビンに生クリームを入れます
  2. 塩を少し入れます(無塩バターを作る場合は無しでもOK)
  3. ビンにしっかりフタをして、しっかり振ります。写真のように水分と固形物に分かれたら、バターの出来上がりです!
  1. バターをスプーンなどでおさえながら、液体を別の容器に移します。こちらの液体は「バターミルク」と呼ばれているものです。こちらも飲んでみましょう!
  2. ビンに残ったバターも他の容器に移します。なるべく、作ったその日のうちに食べきるようにしましょう

このバターづくりで一番大変で大事なのは、振り続けること!10分くらい振っていると、ホイップクリームのようになります。こうなると手ごたえがなくなって不安になりますが、大丈夫。めげずに振り続けましょう!全部で20〜30分振ると、突然「バシャッ!」という音とともにバターミルクとバターに分かれますよ。

振り続けるのが大変な場合は、電動ミキサーを使っても大丈夫です。生クリームを作る要領で、ひたすらかき混ぜ続けてください。ただ、分離する瞬間は手で振っている時のほうがハッキリ分かって驚くはず。ボロボロとしたかたまりがうっすら見えてくれば、もうすぐバターができるので、そのタイミングでビンに入れかえて手で振るのもオススメです!

なぜ生クリームがバターになるの?

生クリームの中には、水分と脂肪が入っています。水と脂肪分はそのままでは混ざりませんが、脂肪が薄い膜に包まれているため、混ざった状態になっています。しかし、生クリームを振ったりかき混ぜたりするとその膜がこわれ、脂肪同士がくっつきます。振り続けることで脂肪がたくさんくっつきあって水と分かれたかたまりになり、バターが出来上がります。


今回は生クリームの乳脂肪分45%以上のものとしましたが、実は35%などの低いものでもできます。しかし、全く同じではありません。それぞれ同じ量からどのくらいのバターができるのか、計って比べてみましょう!

また生クリームと並んで、植物性油脂を使った製品も売っていますよね。同じようなものに見えますが、こちらではうまくバターはできません。同じくらいの時間混ぜてみてどのように違いが出るか、ぜひ比べてみてください。

参考