牛乳からカチカチのプラスチックができるなんて想像つかない?錬金術みたいな話ですが、とっても簡単にできちゃうんです。キッチンを探せばすぐに材料は見つかるはず。さあ、早速作ってみましょう!
やり方
2日後・・・
乾くと、絵の具などで好きな模様をつけることもできます。写真のものは、乾かす前に食紅で色をつけてみました。にじむので模様はかけませんが、色が混じり合ってグラデーションができるのを見るのも楽しいですよ!また、乾く前に穴を開けて後からひもを通せば、オリジナルのストラップにもなります。
自分なりの工夫をして、お気に入りの作品にしてみてください!
さらに、酢やレモン汁を大さじ1に減らして1〜3の作業をすると、カッテージチーズができます。ハチミツやフルーツと一緒にどうぞ。
プラスチックは、同じ構造が繰り返し結びつくことでできる「ポリマー」です。
牛乳の中には、「カゼイン」というタンパク質が含まれています。ここに酢を加えると、カゼインが集まって沈みます。さらにこれを乾かすとカゼインどうしが結合して、ポリマーになります。こうしてプラスチックができます。
このプラスチックのすごいところは、土に埋めておくとボロボロになって無くなるところです。無くなってしまうなんてよくないことのようですが、実は「なくならない」ということが普通のプラスチックの弱点でもあります。普通のプラスチックは石油から作られ、海の中や地中でも分解されないので、海の生き物が食べてしまったり、環境を汚してしまうことにつながるのです。
ただ、牛乳で作ったプラスチックでは困る場面もあります。どんな物を作るには普通のプラスチックの方がいいか、他にどんなものからプラスチックが作れるのか、など、興味が出たらぜひ調べてみてください!
参照サイト
STEAM Powered Family “Turn Milk Into Plastic Toys!”
(文:佐藤琴音)