2022.12.12│実践!STEAM

ブクブク湧き出る”レモンの火山”を作ってみよう

12月になり、子どもたちには楽しみなクリスマスが近づいてきています!
大人にとっては、年末の大掃除が近づいてきています。

そこで、大掃除の時にも使い、実践STEAMで何度か登場している『重曹』を使って、
重曹(炭酸水素ナトリウム)のアルカリ性と、レモン汁に含まれるクエン酸の酸性の化学反応を利用した実験を紹介したいと思います。準備するものも少なくて、楽しい実験をやってみましょう!

用意するもの

・重曹 (多めに)
・酢 (適量)
・レモン  (使いたい分だけ)
・食紅 (お好みで!)
・バターナイフ か 割り箸
・お皿かトレー(できれば白色。食紅で染色してもいいもの)
・スポイト
・スプーン

実験の前の準備

*レモンは上下を切り落としておきましょう。
*レモンの中をナイフで突っつき、レモンの果汁をレモンの表面に溜めておいてください。

実験のやり方

1:上下を切り落としたレモンをトレーにおきます。そこに、好きな色の食紅を数滴落とします。

2:食紅を落としたレモンの表面にスプーンなどで重曹をのせます。ナイフか割り箸などで、果汁と重曹が混ざるように突きます。(重曹がレモンの上からあまりこぼれ落ちないように気をつけてください)

少し待つと・・・反応で泡が少しずつ出てきます!
泡が少なくなってきたら、酢を少しだけスポイトで足して、重曹も追加してみましょう。追加をするたびに、割り箸などを使って、果汁と混ざり合うように突っついてみてください。すると、泡がまた出てきます。(食器用洗剤を途中で加えると、よりきめ細かい泡が湧き出てきます。お好みで試してみて下さい)

このまま、重曹と酢を少しずつ追加していくと・・・泡がブクブクとあふれてきます!

番外編

今回はレモンとみかんで実験して、「泡の反応は、レモンとどう違うかな?」など、レモンとの違いを観察してみました。
他にもゆずやライムなどの柑橘類でやってみても面白いかもしれません。どんな風に違うのか、観察してみてください。

*泡がなくなるまで、何度か重曹や酢の追加をして楽しめました。
*重曹と酢を追加していきますが、途中で色を加えてみると、色の変化も楽しめました。

どうしてこうなるの?

重曹(アルカリ性)とレモン汁(酸性)を混ぜることで化学反応が起こります。この反応によって、二酸化炭素と呼ばれるガスが発生します。
その反応によってガスが火山のように、ブクブク湧き出てくるようになります。これがレモン火山です!!!

重曹や酢の量を調整してみたり、クエン酸の含まれている食べ物を探してみて、結果を比べながら実験してみるのも楽しいのではないでしょうか。

どうしたら、もっと泡が出てくるかな?なんでこんなことが起こったのかな?と子どもと一緒に考えながら、色々と試してみてください。
アイデアを出し合って、泡がたくさん出てくる方法を考えるのも楽しんでみてください。

参考文献

Lemon Volcano

カテゴリ:実践!STEAM