数学は世界共通言語であり、あらゆる学問分野で文字通り不可欠な要素です。日々耳にする発見に重要な役割を果たし、文化や宗教などにかかわりなく全ての人が一義的に使っている言葉でもあると考えられています。第4次産業革命のさなかの産業で、STEAM教育を受けた人材の可能性は工学、科学、テクノロジーといった分野に満ちています。
従来の学校では、数学や物理など多くの生徒の悩みの種です。意味不明な公式やなかなか合わない計算結果は、強い苦手意識を引き起こします。一方である人にとっては数学は楽しみであり、朝飯前でテストで一位を取るってしまいます。私たちはよく、生徒たちを数学が苦手か得意かに分けてしまいます。
しかし、数学が苦手であることは深刻な問題です。それが物理や化学、さらには地理や生物学でも影響するからです。でも、どんな生徒も理想的な学習環境があれば数学をマスターできます。数学は、もっと多くの子どもが身につけ、自信を得なければならない大事な能力です。そして実は、生徒の多くは基礎さえマスターすれば数学が好きになり、数学者のように考え始めるのです。
数学の教育成果を向上させる有効な方法のいくつかは、STEAM教育の手法の中にあります。例えば、数学の問題を生徒に縁のある実生活の中に置くこと。他には、すべての解き方や公式を教えるのではなくグループ内で解決方法を考えさせ1、2個の方法を提案させるやり方もあります。この方法により積極的な参加や深い理解、課題解決が促され、数学の修得に必要な粘り強さも得られます。
このような新しい方法は、いろいろな考えをつなぎ合わせたり自分のやり方を決めたりすることでより効果的な学習を助けます。またこの手法は、ゲーム、アクティビティ、遊び場での遊びなどと言った他のやり方と混ぜ合わせて補完することができます。
数学のおかげで、宇宙物理学者たちは宇宙の構造を見、宇宙の果てをみることができました。第4次産業革命によってシミュレーションやモデリングのレベルが上がったように、様々な分野で使われる数学は宇宙旅行や多次元などの一見つかみどころのない概念を理解する助けになるのです。
STEAM Craft Edu “the ‘M’ in STEAM education: better mathematics teaching for improved outcomes”
(文:佐藤琴音)