工作の時は、いつもどんな接着剤を使いますか?いろんなタイプがありますが、ねばり気の強い「デンプンのり」もよく使うかもしれません。このデンプンのり、小麦粉やとうもろこしなど、食べ物を材料につくられているものが多いんです。どうやって食べ物がのりになるのでしょうか?今回は、小麦粉を材料にのりを作ってみましょう。
この写真では280mLペットボトルにたっぷり水を入れて持ち上げています。かなりずっしり重たいですが、短冊はしっかりくっついています!
小麦粉には、お米やいもなどにも含まれている「デンプン」が含まれています。このデンプンは生の小麦粉の状態だとたくさんの小さな粒(分子)がしっかり結びつきあっており、水に溶けにくいです。しかし水を入れて加熱すると、結びついた分子の間に水が入り込むようになります。こうなることで、粘り気のあるのりができます。お米を炊くと柔らかくてモチモチになるのも、同じ原理です。
今回は強力粉を使いましたが、同じ小麦でも薄力粉もあります。出来上がるのりは違うものになるでしょうか?また、同じようにデンプンを含んでいるものに片栗粉や米粉もあります。他の材料でものりができるか試してみてください。
ガリレオ工房「キッチンおもしろ実験室」(永岡書店)