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STEAM JAPAN AWARD 2026のエントリー受付がスタートし、締切は3月10日と迫っています!先日公開した受賞者インタビュー第1弾では、廃棄コーヒー残渣を使ったきのこ栽培キットや、渦電流を応用した災害用加熱装置に挑んだ2チームをご紹介しました。「自分もやってみたい!」と感じてくれた方、お待たせしました。受賞者インタビュー第2弾をお届けします。
今回登場するのはIDEA賞を受賞した3チーム。地域のハチミツを活かした商品開発、AIと会話ロボットを組み合わせた認知症早期発見システム、学生のための公共の場での性暴力防止アプリ——第1弾に負けず劣らず、それぞれがユニークな視点で社会課題に向き合っています。STEAM JAPAN AWARD 2026のエントリーを考えている方、ぜひ参考にしてみてください!
過去の作品でも応募OKなので、お気軽にご応募ください♪
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【IDEA賞】
チーム名:北海道静内農業高等学校 乳加工研究班
作品名:ハチミツの抗菌作用を探れ!〜ハチミツの魅力を広め隊〜
【IDEA賞】
チーム名:吉ノ薗 陽向
作品名:自然会話からの認知症判定機能つき会話ロボット「Dr.みまもりくん」の開発

【IDEA賞】
チーム名:高山かれん・岩切風香
作品名:学生による、学生のための性被害防止アプリSafeBubbyの開発
乳加工研究班:
1年間の研究活動の成果をまとめる中で、ハチミツの魅力を多くの方に知ってもらいたいと考えたことがきっかけです。また、担当の先生から「活動をまとめて外部の方々に発信することも大切」とアドバイスをいただいたことも応募の後押しになりました。
吉ノ薗 陽向:
顧問の先生からのすすめがきっかけでした。自分たちの研究が外部でどう評価されるのか正直不安もありましたが、先輩がSTEAM教育を題材にプロジェクトを開発していたことを知っており、「面白そう」という気持ちもあって挑戦することにしました。応募を通じて、これまで取り組んできた認知症AIの研究を改めて整理し、外に向けて発信する良い機会になったと感じています。
高山かれん・岩切風香:
私たちの研究は人間科学の領域に位置しており、これまで主にソーシャルインパクトの観点に焦点を当てて取り組んできました。しかし研究の基盤がアプリケーションであることから、STEAMの要素も内包していると考えました。本アワードはこれまでとは異なる視点から研究を見つめ直す最適な機会だと考え、応募しました。
乳加工研究班:
町のハチミツを活用したヨーグルトの開発を行ったところ、失敗してしまったことが大きな壁でした。原因を調べた結果、ハチミツの抗菌作用によって乳酸菌が影響を受けたことがわかりました。この実験からハチミツは有用菌が関与する発酵食品には適さないと判明し、その知見を活かしてハチミツの抗菌作用を活かしたドリンク開発へと方向転換しました。

吉ノ薗 陽向:
認知症判定のための機械学習モデルを作成する際、従来の方法では認知症の会話データが少なく精度の高いAIをつくることが難しいという壁にぶつかりました。そこで工場などで用いられるOneClassSVMという異常検知に長けた学習手法を採用し、健常者の会話例のみから機械学習モデルを作成することで乗り越えました。
高山かれん・岩切風香:
最も大変だったのは、計画通りに物事を進めることでした。さまざまなことを計画しても、実行に移すと思い通りにいかない場面が多くありました。毎週ミーティングを行い、メンバー間で進捗状況ややるべきことを報告し合うことで改善しました。大規模な研究では、目的達成に必要な作業を細かく分解して小さなタスクとして取り組むことが効果的だと実感しました。
乳加工研究班:
実験でわかったハチミツの抗菌作用をできる限り商品に活かし、知ってもらうことを重視しました。特に、ハチミツの抗菌作用の成分が熱に弱いことが実験からわかったため、できる限り加熱を避けた形で商品(ハチミツを使用したドリンク)やハニーペアリングレシピ(ハチミツと地域食材を使用した料理)に活用しました。
吉ノ薗 陽向:
利用者にとって負担にならず、かつ認知症の早期発見・予防につながるよう、利用者が自然にロボットと会話しているだけでよいシステムを目指しました。日常の会話の中でさりげなく判定できることを最優先に設計しました。

高山かれん・岩切風香:
作品制作において「わかりやすさ」を最も重視しました。活動レポートでは研究の意義を説明しながら具体的な取り組み内容を紹介し、アプリ制作については説明動画も作成しました。動画やレポートなどさまざまな媒体を活用し、活動成果を最大限にアピールできるよう工夫しました。
乳加工研究班:
活動中は正直ずっと楽しかったです。ハチミツを使った実験や商品開発、レシピ開発を通じてどんどんハチミツの魅力を知れたことがうれしかったです。また活動の一環で町外に行くことがあり、様々な人と交流できたこと、北海道にはない景色や文化を知ることができたことも印象に残っています。
吉ノ薗 陽向:
実際にロボットと会話ができるようになったときに、テンションが上がりました。長い開発期間を経てシステムが動いた瞬間の感動は忘れられません。
高山かれん・岩切風香:
これまで自分たちが行ってきた活動が可視化されていく中で、大きな達成感を覚えました。活動に夢中になっているときはなかなか全体像が見えず、ひたすら前に進む感覚でしたが、アワードのために内容を整理する中で自分たちの努力が形になっていることに気づき、テンションが上がりました。レポートや動画の制作で「どうすれば情報をわかりやすく伝えられるか」を考えることにも楽しさとやりがいを感じました。
乳加工研究班:
知らないことが多くあったのでまずは担当の先生に相談しました。先生から「その疑問なら、町の〇〇さんに聞いてみるといいかも」といったアドバイスをもらい、町の方々に相談や連携をお願いしながら活動を進めました。最初は協力してもらえるか不安でしたが、皆さん快く応援・サポートしてくださり、学校から一歩踏み出して地域の方々と交流することの大切さを学びました。
吉ノ薗 陽向:
知らないことは自分である程度調べた上で、先生や大人などに頼ることを恐れないことが大切だと思います。自分なりに調べて仮説を持ってから相談に行くことで、より具体的なアドバイスをもらうことができました。
高山かれん・岩切風香:
SNSでの発信に加え、初心に戻って知り合いに直接話してみることも大切だと感じています。SafeBuddyとは別に参加している課外活動のチームメイトとSafeBuddyについて話すことで、ちょっとしたアイデアやコネクションを得ることができました。実際に、他団体に所属する先輩の紹介でプロのプログラマーからアプリのアドバイスをいただくこともできました。

乳加工研究班:
聞いたことがありませんでした。先生から紹介されたときは非常に難しいものではないかと思いましたが、ホームページの説明を見ると自分たちの活動と共通することも多いとわかりました。
吉ノ薗 陽向:
先輩が過去にSTEAM教育を題材としてプロジェクトを開発していたので聞いたことがあり、面白そうだというイメージを持っていました。
高山かれん・岩切風香:
もともと「STEAM教育」という言葉にあまり馴染みがありませんでした。数学や理科とは縁が薄く、自分たちの活動がSTEAMに当てはまるのか不安もありました。しかし実際には理系の知識だけでなく、芸術のような創造的な考え方も重視されていると知り、とても意外に感じました。将来必要とされる発想力や問題解決力を育てられるという点に魅力を感じ、今後はもっと積極的に関わってみたいと思いました。
乳加工研究班:
高校生活がまだ1年残っているので、さらに町のハチミツの魅力を知ってもらえるよう活動を続けていきたいです。今年の目標は、ハチミツを生産する際に排出される蜜蝋を活用したクリームやキャンドルの開発です。進路活動も重なりますが、仲間と協力して頑張っていきたいです。
吉ノ薗 陽向:
STEAM教育の中でART、つまり美術をより重視した教育のあり方を考えていきたいです。
高山かれん・岩切風香:
SafeBuddyとして引き続き「公共の場での性暴力」という課題に向き合い、活動を続けていきます。アプリ開発に加え、定期的なイベントの開催にも取り組み、この問題について多くの人に関心を持ってもらえるよう活動の範囲を広げていきたいと考えています。
乳加工研究班:
ハチミツの研究活動を通して、挑戦することの大切さを学びました。それぞれの進路に分かれた後も、その先々でハチミツの魅力を伝えられるような大人になりたいです。
吉ノ薗 陽向:
情報学、特にデータサイエンスの分野を深く学んでいきたいと思っています。
高山かれん・岩切風香:
SafeBuddyとしての主な目標は、2025年度中にApple Storeでアプリをリリースすることです。Google Playでは数年前から公開していますが、審査基準の厳しいApple Storeへの申請はまだ実現していません。位置情報を扱うアプリとして個人情報の安全性をさらに強化し、Apple Storeでの公開を通じてより大きな社会的インパクトを生み出したいと考えています。
乳加工研究班:
研究するコツは「楽しむ」ことだと思います。自分の興味や身近な疑問に目を向けることで、新たな発見が生まれるかもしれません。研究や探究活動を通して様々な経験をし、成長できると思うので、ぜひチャレンジしてみてください!
吉ノ薗 陽向:
ぜひ気軽に申し込んでみてください。難しく考えすぎず、まず一歩踏み出してみることが大切だと思います。
高山かれん・岩切風香:
ソーシャルアクションを軸にした研究だからといって、このアワードへの応募を諦めないでほしいです。自分たちの取り組みに「STEAM」の要素が含まれているのであれば、その部分に焦点を当ててポスターや小論文を作成することで十分アピールできると思います。応援しています、頑張ってください!
STEAM JAPAN AWARD 2026、エントリー受付中です!(締切:3月10日)
「楽しむことが研究のコツ」「自分の好きを追いかけて」——今回インタビューした受賞者たちが口を揃えて言うのは、難しく考えすぎないこと。あなたの「気になる」「もっとよくしたい」という気持ち、それがSTEAMの第一歩です。ぜひお気軽にご応募ください♪
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