2023.01.24│実践!STEAM

ポップコーンの科学の秘密を探ろう!

ポップコーンは子どもから大人まで人気のあるお菓子です。特に映画を見るときのおやつとして欠かせない方もいらしゃるかもしれません。

ポップコーンに少し科学の要素を加えると、美味しいだけではなく、さまざまな分野に興味が広がるきっかけになるかも!?物質の物理的変化を観察してみるのも面白いかもしれません。

電子レンジで簡単なポップコーンづくりをして、ポップコーンが弾ける理由を探っていきましょう!ポップコーンを作る時は、5感を刺激しながら、作ってみてください!途中で子どもたちに問いかけながら、実験を進めても楽しいと思います。

・味わって!
・さわって!
・匂いをかいでみて!
・弾ける音を聞いて!
・観察して!

用意するもの

・トウモロコシの粒  50g
・紙製のランチバッグ
・塩とバター  お好みで

ポップコーンの作り方

1:紙バッグを開けて、トウモロコシの粒を入れる。
2:紙バッグの上部を二つ折りにする。
3:トウモロコシ粒の入っている紙バッグを電子レンジに入れ、700wで1〜2分レンジで加熱する。加熱後、袋を振ったりして、弾けてない粒を確認して、必要であれば追加で加熱してください。

(レンジ内にある紙バッグは熱いので、触ったり、取り出す際は十分に気をつけてください!)

*加熱しすぎたら、焦げやすくなりますので、少しずつ加熱が良いかもしれません。

4:はじける音が遅くなり、静かになったら出来上がりです。お好みで溶かしバターや塩を加えます。

(袋を開けるときは、熱が袋の中に溜まっていますので、ご注意ください!)

*今回、700wで1分加熱して、一度どれぐらいできているか袋を軽く振って確認して、その後、30秒ずつ追加しました。

ポップコーンの秘密を知っていますか?

ポップコーンはトウモロコシの粒からできています。しかし、お店で売っているトウモロコシでは、ポップコーンは作れません。ポップコーン用のトウモロコシは爆裂種という品種です。
ポップコーンの核は、胚芽(真ん中)、胚乳、果皮の3つの部分で構成されています。インディアンコーン、ポップコーンなど、いくつかの品種があります。どれが最高にポップするか予想できますか?

どうしてこうなるの?

美味しいポップコーンを作りながら物質の3つの状態、液体、固体、気体を学んで行きましょう。
固いトウモロコシの各粒の中は、柔らかいデンプン内からできていて、その中には小さな水(液体)の滴があります。トウモロコシの粒の水分と電子レンジからの熱が適切に組み合わされると、トウモロコシの粒は弾け、素晴らしいポップ音を発します。

加熱前のトウモロコシの粒
加熱後のポップコーン

この現象がなぜ起こるかを考えてみましょう。

熱を加えると、水(液体)蒸気が蒸発し、蒸気がトウモロコシ粒の内部に蓄積し、皮が保持しきれないほど圧力が高くなり、最終的にトウモロコシ粒が破裂します。柔らかいデンプンが皮からはみ出して作る独特の形は、見て、楽しく、美味しく味わってください!

普段食べているトウモロコシは皮が柔らかいので、乾燥させても、火にかけてもポップコーンにはならないです。

ポップコーンづくりで終わらないSTEAM ポイント!

科学実験は仮説を検証することが大事です!
十分なデータを収集するには、いくつかの実験を試す必要があります。

・同じ量の穀粒から、毎回同じ量のポップコーンが得られますか?各バッグに違う品種、同じ量、同じ時間でセットして、結果を比べてみても面白いかもしれません。
・どの品種のトウモロコシの粒が一番多くはじけますか?
・また、電子レンジで加熱する場合に、例えばパワーを900W,700w,500wと3段階に分け、1分、2分、3分、5分と時間を変えた時の出来栄えはどうかなど、試しながら色々と比べてみてください。
・はじけた後のポップコーンの状態はどんな形?触ってみて!固さはどうでしょうか?
→トウモロコシ粒がポップコーンに変化した要因をさまざまな角度から考えられると思う。熱を加えると、はじけて違うものに変化する!ってのが、この実験のポイントと考えています。

参考文献

https://littlebinsforlittlehands.com/why-does-popcorn-pop/
https://www.oks-j.com/brain/2021/08/23/ポップコーンを作る豆は?爆裂種?/
https://www.youtube.com/watch?v=Y0e7zGF5Ows

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