定規はまっすぐな線を書く道具。でもカーブは曲がった線。どうやったら定規でカーブがかけるのでしょうか?実は、直線をたくさん集めるとカーブを書くことができるんです!
やり方は簡単ですが、直線の集まりからカーブができるのはなんともふしぎですね。大きさを変えたりしながら何個ものカーブを重ねると、複雑な形ができます。
こちらは、片方に2cmきざみ、もう片方に1cmきざみで印をつけて同じようにつなげて作りました。一つ一つのカーブを見ると、1cmきざみ同士でつないだものをたてに伸ばしたように見えますね。
曲線と直線はまったく違うもののようですが、丸い地球の上に立っていると地面が平らに見えるように、曲線をぐーっと近づいて見ると、直線のように見えるようになります。もしも、めもりの間を5mm、1mm、0.5mm・・・という風にどんどん細かくしていくと(実際にやるのは大変ですが)、さらになめらかな曲線が現れます。その場合でも、一部分を拡大すると直線の集まりに見えるはずです。
このように、曲線をかたむき方の違う直線の集まりのように考えることで、こんな複雑な形の図形の面積を計算したりすることもできるんです。
身近なカーブしているもの、例えばトンネルや建物の壁などでも、近寄ってみると平らな面や四角いブロックのつながりでできていることがあるかもしれません。ぜひ探してみてください!
(文・写真:佐藤琴音)