ぬれたカサの水を飛ばす時、みなさんはどうやりますか?トントン地面に打ち付けたり、たたいたり、いろんなやり方がありますが、くるくる回すという人も多いかも。では、どうしてくるくる回すと水が飛んでいくのでしょう?
今回は、野菜の水気を切るサラダスピナーを使ってアートを作りながら、回っているものにはたらく力について考えてみましょう!
絵の具をたらす場所や、サラダスピナーを回す速さも変えて試してみましょう!
いきおいよく回すと、こんな風になりました。
今度はゆっくり回すと・・・こんな感じに。線の太さや、模様のはげしさが変わりました。
毎回ちがう絵ができるので、フタを開ける時はドキドキします!
物がグルグルと回る時、回っているものを外側に引っ張る「遠心力」という力が起こります。この実験の場合、お皿の上の絵の具に遠心力がはたらいて外側に引っ張られるので、模様ができます。今回使ったサラダスピナーは、遠心力で水が外に引っ張られるのを利用して、野菜の水気を切っています。カサを回すと水が飛んでいくのも、同じ理由です。
遠心力の大きさは回る速さや回っているものの重さ、回転の中心からの遠さによっても変わります。
遠心力の変わり方は、バケツを使うと実感できます。バケツの持ち手をしっかり持って、自分が中心になってバケツをグルグル回してみましょう!バケツにはたらく遠心力が強くなるほど、バケツが飛んでいかないようにしっかり持つ必要があります。空のバケツの時とバケツに水を入れて重くした時、ゆっくり回った時と早く回った時、どんな時が一番大変かな?
絵の具をたらす大きさやたらす場所、回す速さなどを変えながら、どうしてその模様になったのか考えてみてください。お皿にできた模様や、お皿の外側に飛んで行った絵の具の量をよーく観察すると、絵の具がどの方向に、どれくらい強い力で引っ張られたのか見えてきますよ。だんだんルールが分かってきたら、お皿を回す前にどんな模様ができそうか予想してみましょう!
Little Bins Little Hands “Super Fun Salad Spinner Art”
(文・写真:佐藤琴音)