【ニュージーランド】世界の教育制度/幸福度ランキング上位!女性首相が推奨するニュージーランドの教育とは

ニュージーランドでは、女性首相が活躍をしていると言われています。
世界的にも有名になりつつありますね。
とはいえ、

・教育施策について、もっと詳しく知りたい
・女性首相はどんな人なのだろう
と感じているかもしれません。
そこでこの記事では、教育現場に勤務経験のある筆者が女性首相や教育についてくわしく深掘りをしていきたいと思います。
2分程度で簡単に読むことができますので、ぜひご一読ください。

ニュージーランドの女性首相

ニュージーランドの女性首相の名前は「ジャシンダ・アーダーン」です。
政権としても二期目がスタートしていることから、多くの方に支持されているということがお分かりいただけるかと思います。
日本ではまだ、政治というと男性議員が多くいるようなイメージがあるかもしれません。
少しずつ女性の国会議員が増えつつあるものの、いまだに男性議員が多いのが現状です。
以下、平成30年度のデータでも示されています。

https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h30/gaiyou/html/honpen/b1_s01.html

しかし、ニュージーランドでは女性が政治のリーダーとなっている点で見習うべき点も多くあるでしょう。

ジャシンダ・アーダーンが注目されている点としては、「仕事と妊娠」を両立した点にあるといわれています。
女性首相として妊娠を経験した方の中には、パキスタン元首相のベーナズィール・ブットーがいます。しかし彼女が就任していた80年代は、職場で女性が妊娠することに対して周囲が寛容ではありませんでした。結局、ブットーは仕事を休まずに出産を行いました。
こういった過去の女性への風当たりの強さを見事に打ち砕いたのが「ジャシンダ・アーダーン」です。
銃規制やコロナ対策などさまざまな取り組みを行なっていて、彼女の支持率も上昇しています。

注目の政策である「教育」

ニュージーランドで女性首相が活躍していることは前項でも述べました。
中でも、ニュージーランドが「教育」で大きな注目を集めているのはご存知でしょうか。

https://ceoworld.biz/2020/05/10/ranked-worlds-best-countries-for-education-system-2020/?fbclid=IwAR1i3v88nNhyxJ8y0A7vONW_W7Mcfgiebc8IS_OGf8p6MjJhruXRM3rb41I

他の国の教育システムと比べてみても、かなり上位にランクインしていることがわかります。

ニュージーランドの「義務教育」は日本と異なっています。日本では小学校・中学校合わせて9年間が義務教育となっています。それに対し、ニュージーランドでは6歳〜16歳までの10年間が義務教育とされています。

また、ニュージーランドでは5歳の誕生日になると小学校に入ることができます。誕生日は人それぞれ違っていますね。そのため、ニュージーランドには入学式などの文化がほとんどありません。全員が違うタイミングで入学することになっているのです。また、ニュージーランドは4期制となっているのも特徴です。

日本では2期制や3期制の学校が多くありますね。ニュージーランドでは、学期の間に2週間〜1ヶ月程度の休みが用意されているのです。

なぜニュージーランドの教育は優れているか

では、ニュージーランドの教育のどんな点が優れているのでしょうか。
具体的には、「個性を尊重している点」だといわれています。たとえば、学校で学ぶというと多くの方がイメージするのは「全員が席に座って教師の話を聞く」といった学習スタイルではないでしょうか。

この学習方法の良い点もありますが、全員が同じタイミングで同じ内容を学ぶという意味では個性が育まれにくいかもしれません。その点、ニュージーランドはプログラミングなどを活用しながら自分のアイディアを自由に表現する機会が設けられています。
学習時には必ず席に座っているわけではなく、教室を走り回っているような光景も見受けられます。

教師は、子どもたちの様子を温かく見守るようなスタンスを大切にしているそうです子どもの中には、運動が得意な子もいれば絵を描くのが好きな子もいるでしょう。
1人1人の良さを伸ばしているという点で、ニュージーランドの教育はとても優れているといえます。
上記の施策の効果もあり、世界の幸福度でも上位にランクインしています。

https://graphics.reuters.com/LIFE-CAREER-LJA/0100B0CQ0S3/index.html

教育と幸福度が深く結びついていることがお分かりいだけるのではないでしょうか。

女性首相の進める新しい教育

ジャシンダ・アーダーンは、「幸福度を上げる」という観点から教育の改革に取り組んでいます。
現状、幸福度が高い国が教育に力を入れていることからも、メリットが大きいと考えて良いでしょう。
幸福度が低いとして問題となっているのがマオリ族です。彼らは、2030年までにニュージーランド全体の10%を占めるといわれています。しかしストレスを抱え、中には自殺してしまうケースもあるのが現状です。

先ほども挙げた「個性を尊重する教育」に力をいれていくことで、マオリ族の自己肯定感も増すため幸福度は上がってくると考えられるでしょう。多くの民族に向けて、教育に力を入れています。※民族の文化教育については、以下で詳しく記載してあります。
https://steam-japan.com/education/209/

まとめ

ニュージーランドの教育には、魅力がたくさんつまっているといえます。
良い点は参考にしつつ、取り入れていきたいですね。

<参考文献>

AMP MEDIA: https://ampmedia.jp/2019/06/30/wellbeing-budget/

AMP MEDIA: https://japan.cnet.com/article/35118488/

カテゴリ:世界のSTEAM教育