大分県女性活躍推進事業(OITA GIRLS8PROJECT)では、国内外で活躍する起業家や発明家、エンジニアなど様々なキャリアを歩む女性たちの講義・講演を通じて、理工系分野等への知的好奇心や課題解決について考える機会を作ってきました。2年目となる令和4年度は選抜された12名が参加し、全3回の講演とワークショップを通じて「私が最も成し遂げたいこと」を考え、発表しました。今回、3月8日の国際女性デーに合わせて、G8メンバーが最終発表会で提案した内容を「OITA G8’s PROPOSAL 大分の10年後の未来に向けて」として発表します。
本提言が目指す12の「大分の未来」の実現に向けて、G8メンバーはこれからも課題の解決に取組んでいきます。そして、大分県や関係機関は、そんな彼女たちを今後も全力でサポートしていきます。
10年後の2032年、大分から未来を変える女性リーダーとして、G8メンバーが第一線で活躍してくれることを期待しています。
G8メンバーが発表した内容の一部を紹介します。
・別府翔青高等学校(2年)「家庭内のアンコンシャスバイアスを無くす」
アンコンシャスバイアスとは、英語のunconscious=無意識的な と、bias=先入観・偏見 からなる言葉で、「無意識の偏見」という意味です。今回江藤さんは、最も身近な、家庭の中でのアンコンシャスバイアスに着目しました。“夫婦共働き”が当たり前になりつつあるいま、皆さん全員に取組んでもらいたい提案として、家事一覧表の作成と家事のイベント化を提案しました。
・大分工業高等専門学校(3年)「学校に生理休暇の導入、普及を ~大分から全国へ~」
現在ほとんどの学校では、生理による体調不良は公欠理由になりません。ですが、同世代の学生へアンケートを行ったところ、生理に悩み、苦しんでいる人はたくさんいるということが分かりました。大分県の学校での生理休暇の導入と、生理についてより理解するための体験型授業の導入を提案しました。
・大分舞鶴高等学校(1年)「大分の街を元気にする」(最も共感されたテーマ)
きっかけは、大学のオープンキャンパスで訪れた、ある街の活気のある姿。大分だって負けていないはず!大分の魅力を多くの人に知ってほしい、という思いから、「大分県の魅力を再発見!Z世代プロジェクト」として高校生が主体の2つの取組みを考えました。1つ目は、大分県にいる人や県外に出た大分県出身者に向けて、大分県内の高校生がとりまとめた大分の魅力を伝える冊子を、同窓会を通じて配布する配布する取組み、もう1つは、大分に興味を持っていてもなかなか音売れるきっかけがない人に向けて、「大分にきてみらんかえ!〜大分ホームステイ〜」として、高校生がガイドをしながら大分を案内する取組みを提案します。
・由布高等学校(2年)「犬の殺処分0」
犬の殺処分の現状を知り、何とかしたいと考え、G8の活動に参加しました。今回この課題に取り組むなかで、殺処分となる犬を減らすためには、飼い主が犬を捨てる動機となってしまっている「犬の問題行動」についての理解が重要だと気付きました。そこで、県の動物愛護センターを訪問し現場の方々の意見も取り入れながら、問題行動をする犬の気持ちがわかるクイズ形式のカードゲームを作成しました。このカードゲームを使ってもらうことで、犬の殺処分0に繋がるひとつのきっかけとなることを願っています。
他のG8発表者のテーマ、詳細はこちら>https://oita-g8.jp/
なお、本プロジェクトは、大分県女性活躍推進事業(主催:大分県商工観光労働部 先端技術挑戦課、企画運営:(株)Barbara Pool、協力:一般社団法人STEAM JAPAN、大分県教育委員会)の一環として行われます。