2023.03.30│ニュース

【GUNMA STEAM INNOVATION!】群馬県の高校生がSTEAMプログラムの成果を発表

2022年度、群馬県では群馬県立高崎女子高等学校、前橋東高等学校、藤岡中央高等学校、桐生清桜高等学校の4校において、STEAM教育プログラム(授業サポート)を実施しました。STEAM JAPANでは、各校がSTEAM教育・探究活動を進める上で担当の先生と連絡を取り合い、ワークシートの提供や授業の進め方のアドバイス等を行いました。今年度の取り組みの総まとめとして、2023年3月20日(月)に各校2チームずつが集まりSTEAM教育・探究活動合同発表会を群馬県主催で開催しました。

  1. 前橋東高校「サスティナブルな前橋の未来に向けた提言」

前橋東高校では、独自科目「進路プランニングⅠ(産業社会と人間)」において、前橋市がSDGsに関して取り組む8つのテーマについて前橋市役所SDGs担当の方よりお話を聞いた後、探究活動を実施してきました。

<発表テーマ>

「外国人住民との共生〜互いを尊重できる環境づくり〜」

「公共交通の利便性向上〜いつでもどこでも安心して乗れるバス〜」

  • 桐生清桜高校「地元企業が抱える課題の解決策」

桐生清桜高校では、2年次「総合的な探究の時間」において、桐生市・みどり市を中心とした地元中小企業の方に協力をいただき、自分たちで調べたり実際に企業に訪問して取材を行ったりしながら、与えられた課題の解決策を考えました。

<発表テーマ>

「地元企業が抱える課題の解決策〜Ju the burger〜」

「地元企業が抱える課題の解決策〜星野管工株式会社〜」

群馬県の平田教育長からは、Ju the burgerのチームが高校生のお客さんが少ないことを問題視し、企業の方と共にピクニックメニュー、割引メニュー、裏メニューを考えたステップがきちんとしていて説得力のある探究だったとお褒めのお言葉をいただきました。また、星野管工のチームについても高校生も地域の一員であるという視点から解決案を考えた点が素晴らしいと講評をいただきました。

  • 藤岡中央高校「藤岡市の課題を解決するアイデア」

藤岡中央高校では、2年生の普通科の生徒と3年生の理数科の生徒を対象にした独自の地域探究活動「ふじおか未来探究」において、藤岡市役所や区長会、青年会議所、高崎商科大学などの外部機関を学校に招いて一緒に対話をする中から課題を見つけ、藤岡市をより良くするために高校生としてできる提案を考えました。

<発表テーマ>

「八高線でGO!! 藤岡とらべる」

「at home 藤岡 ~WEBがつなげる新たな出会い~」

  • 高崎女子高校「群馬の未来に向けた提言」

高崎女子高校では、総合的な探究の時間において、「新・群馬県総合計画」の7つの政策の柱を起点に、生徒自身が自分たちの身近な課題を抽出し、その課題解決に向けて探究し、最終的にはプロトタイプの実現までを行う実践型の学習を行いました。

<発表テーマ>

「耕作放棄地での小麦生産による食糧安定供給の可能性」

「情報との付き合い方と適切な発信方法」

沼田教育委員からは、「発表がとても素晴らしく、未来が明るく見えた」とのコメントをいただきました。耕作放棄地と農業の生産を掛け合わせて課題を解決しようとしたところが素晴らしかった、情報の精査のテーマについては通常誰もがいいなと飛びつく情報についてSNSとは逆張りの機能を持ったものを提案したところが素晴らしいとのお言葉をいただきました。

平田教育長の全体講評では、社会の課題を調べるだけでなく自分ごと化して自分に何ができるかまで考えることが重要で、それを見せてくれたことが素晴らしいとのお言葉をいただきました。我々は色々な閉塞感の中で生きているかもしれないが、自分の身近なところで一歩踏み出すことによって世の中が変わってくることを高校生が示してくれた、今後もそれぞれの興味のある探究を進めていき、自分の力で世の中を変えようという意識を持ち続けてほしいとのコメントをいただきました。

STEAM JAPANでは、STEAM教育・探究活動を推進しております。

他の自治体や学校関係者でSTEAM授業サポートにご興味のある方は問い合わせフォームよりお問い合わせください。

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