2020年以降、教育はどう変わる?

2020年は、大幅な教育改革の年と言われています。例えば、教科書や時間割を決定する上で参考にされている「学習指導要領」が変わる10年に一度の年です。今回導入される新学習指導要領のキーワードは、「生きる力」のその先の力を育成する「社会に開かれた教育課程」です。この教育課程は、「学びに向かう力、人間性」、「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力」の3つの柱で構成されています。

時代の流れに沿って、国の教育方針が変わるように、子育てに必要な視点も変化させるべきです。3つの柱を基に、子育てに必要な視点を整理していきましょう。

まず、「知識及び技能」に関して解説します。これは、自分が理解している知識を基に何をできるか考える力です。つまり、子供には、知識や技能を単に習得させるのではなく、どのように活用させることができるのかまで踏み込んで考えさせる必要があります。

次に、「思考力・判断力・表現力」について説明します。思考力とは、物事について考える力のことです。自らの知識を基に、考えることによって、さらに発展的な物事も考えられるようになります。判断力は、インターネットが普及して情報が溢れている現代には必須で、あらゆる情報を自分で取捨選択していくことができる力です。表現力とは、自分の意見を他者に論理的にわかりやすく説明することができる力です。

最後に、「学びに向かう力・人間性」です。これは、子供が学習に取り組む際にどのような向き合い方をしているのか、例えば、自分の思考、行動、感情を客観的に捉え、ゴールまでの過程を上手くコントロールするということです。さらに、人間性という面では、仲間の多様性を尊重したり、チームワークをこなしたりすることが評価されるため、集団の中での経験を積むことが必要です。

では、これらの力を身につけるためには、具体的にどんな教育が有効なのでしょうか。ここでは、海外の幼児教育に導入されているSTEAMアクティビティについて解説します。

参照サイト