2019年7月29に、「Adobe Education Forum 2019」が東京大学 伊藤国際学術研究センターにて開催され、STEAM教育について学校、生徒、学生の取り組み事例の紹介やワークショップを行いました。
基調講演では、IDEO Tokyo シニアディレクターの野々村健一氏が、「Creative Confidence(創造性に対する自信)を育くむこと」について説明しました。
野々村氏は、アドビシステムズが2016年に、日本を含めた諸外国に対する調査を行った結果、他国に比べて日本のZ世代(12歳から18歳)が「自らをクリエイティブだと思う」割合が非常に低い点を指摘し、
人間ならではの創造性を発揮するうえで重要なマインドセットである「Creative Confidence」を解放するポイントとして、野々村氏が挙げたのは3つ。
1つめは「主観を大切にする」。世の中が求める正しい答えを探すのではなく、「私はどうすれば5年後に世の中の○○を□□なように変えることができるだろうか?」と問いかけ続けることが大切だといいます。
2つ目は「やらない理由よりやる理由」。リスクはいくらでもあるので、性善説で「やる理由」をいくつ考えられるかが大切。どうせ伝わらないと諦めずに共感力を養うことが力になると話しました。
3つ目は「実験上手になる」。後戻りのできない完璧なプロトタイプを作ろうとすると最大公約数的なものになりやすい。小さく安く速く多くのプロトタイプを作って試してみることが重要だと話しました。
Adobe Blog [Adobe Education Forum 2019 イベントレポート]