皆さんは、地球の表面がどうなっているか知っていますか?地球の内部は固いと思いますか?柔らかいと思いますか?
今回は、地球の表面と内部の動きについて、お菓子で実験しながら知ることのできるアクティビティをご紹介します。
・紙皿
・オレオ(ココアクッキー)
・ホイップクリーム
・フォーク
1: 紙皿にホイップクリームを塗ります。
2: オレオを切り離し、フォークでクリームを取り除きます。取り除いたクリームはパンやビスケットにつけて食べてくださいね。
3: 生クリームの上にオレオを載せます。
4: フォークを使って、生クリームの中にオレオを押し込んでみたり、あるオレオを別のオレオにスライドさせて潜り込ませたりしてください。また、オレオを砕いたり、重ね合わせたりしてみてください。
オレオをスライドさせたり、砕いてみたりするとどうなりましたか?ホイップクリームを地球のマントル、オレオを地球のプレートだと思ってみてください。実は、地球の表面はオレオのような固い物質でできていて、地球の内部は外核・内核という芯の外側にマントルという生クリームのような物質があります。そして、地球の中心の熱い部分から外側に向かって対流(たいりゅう)という力で動いています。その力が、今回フォークで加えた力(クッキーを砕いたり、スライドさせたりする力)のことで、この力でプレートが動いたり割れたりしているのです。
このように、地球の表面が10数枚の固い岩盤で覆われており、これらのプレートが絶えず動き、互いに衝突したり離れたりすることで、山や海溝、地震、火山などの地質現象が引き起こされると説明する学説のことをプレートテクトニクスといいます。
プレートは3種類に分類できます。
・離れていくプレート:これらのプレートは互いに離れていくため、その間に海が広がります。
・ぶつかり合うプレート:これらのプレートは互いにぶつかり合うため、山や海溝が形成されます。
・すれ違うプレート:これらのプレートは互いにすれ違うため、断層が形成されます。
このプレートの動きは、年に数cmというわずかな動きですが、確実に動いています。その動きに影響されて、地震が起きたり火山活動が起きたりします。地震の原因には様々ありますが、一因としてプレートの境目に沿って、震源(地震が起きたところ)が分布していると言われています。プレートの境目はずっと押し込まれている部分とずっと広がり続けている部分があり、押し込まれているプレートの下にひずみがたまり続けるので、プレートに割れ目が入って地震になるのです。
日本の近くには4つのプレートの境界があり、地震が起こりやすい環境になっています。今回のお話はプレートテクトニクスという名前で知られているので、もっと詳しく知りたい方は調べてみてくださいね!