【フィンランド】学生のイノベーティブな学び場、Aalto Design Factory

フィンランドを代表するイノベーティブな大学、アールト大学。大学内の組織の一つである「Aalto Design Factory(アールト・デザインファクトリー)」は、STEAM 教育の要とも言える分野横断的な学びを取り入れ、従来の大学教育とはまったく異なる学びのスタイルを実現しています。本記事では、STEAM JAPAN編集部が実際に現地を訪れ、創造性を引き出す環境づくりとその背後にある哲学についてお話を聞きました!

今回、話をしてくれたデザインファクトリーの皆さん!左から:デザインファクトリーのコミュニティの責任者のCastren Klausさん、デザインファクトリーの研究責任者Eriksson Vikkiさん、国際編集者のHudson Sarahさん

時代に合わせて進化し続ける、大学のカタチ

Q. 初めに、「Aalto Design Factory(アールト・デザインファクトリー)」について教えてください。

まず、アールト大学は、2010年に設立された比較的新しい大学ですが、実はその背景には3つの大学の統合があります。それぞれが100年以上の歴史を持つビジネス・アート・テクノロジー分野の専門校が一つになり、アールト大学が誕生しました。現在は、複数の学部(ビジネススクール、芸術・建築・デザイン学部、そして電気、化学、機械、自然科学の技術系学部)によって構成され、多様な分野の知が交差する場となり、ヨーロッパの中でも学際的な大学として知られています。

3校の統合には、「研究成果を社会に還元する力をもっと高めたい」という明確なビジョンがありました。そこで各分野の専門性を活かしながら、それをビジネスや社会の課題解決へとつなげる教育・研究環境を整えていくことを目指しています。そこで、その象徴的な存在となっているのが、分野横断的な学びを実現するAalto Design Factoryです。イノベーションを推進するユニークな組織として大学内に存在していて、学生の自主性や実践力を育む“学びの実験場”として高く評価されています。

Aalto Design Factoryが入る建物エントランス

Aalto Design Factoryは、アールト大学が設立される2年前から存在していました。もともとはFuture Lab of Product Design(FLPD)という名前の研究プロジェクトとしてスタートし、2年間にわたって「未来の製品デザイン」「学際的な学びのあり方」などの調査と実験が行われました。2008年にはその成果をもとに、現在のAalto Design Factoryとして正式に誕生。“Innovation University”と呼ばれていたアールト大学設立前から、分野横断的な学びのプロトタイプがここにあったのです。

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