Snapologyはアメリカを拠点として2010年に設立された会社で、1~14歳の子供を対象として、遊びの中でSTEAMを学ぶことを目的にレゴなどを用いたプログラムを提供しています。
設立のきっかけは、設立者の一人ラウラが息子を見ているときの気づきです。彼女の息子は感情制御に問題がありましたが、レゴで遊ぶときは落ち着いていることに気付いたのです。ラウラとリサの姉妹が1箇所のレクリエーションセンターから始めたこの事業は、現在はアメリカを中心に6カ国で150教室をフランチャイズ展開しています。参加する親子は、各地のSnapology Discovery Centerを訪れたり、学校や図書館などで開かれる教室に参加したり、自宅にプログラムを招いたりと、いろいろな形で利用できます。
150教室のうち14箇所にあるプレイエリアには、感覚過敏に配慮した部屋やVRシステム、暗闇で光る部屋など、家では体験できない設備が用意されています。一方で多くの地域では、学校や教会などでプログラムを提供しています。提供されているプログラムは、レゴで遊園地を作ったり、スライム、アニメーションなどをテーマとしたりと様々です。カリキュラムはエンジニアや行動科学者などの専門家と相談して決められています。
また、最近ではそれぞれの教室独自に、コロナウイルス対策で自宅待機している子どものためのイベントも開かれています。オハイオ州クリーブランドの教室は現在休止していますが、レゴを使ったチャレンジイベントを開催しています。Facebook上のイベントに参加すると毎日お題が送られ、そのお題に沿った作品を作成して写真を提出するという仕組みです。お題は「遊園地の遊具」や「ペットショップ」、「海賊船」など様々。参加頻度に応じて賞品が受け取れます。
自宅で仕事をしなければならない親にとっても、自分の時間を確保しつつ子どもが良い方法で時間を使っていることが分かる、一石二鳥の取り組みで、他の地域にも広まっています。
Trib Live “Pittsburgh-based Snapology makes STEAM-based learning fun for kids”
CLeveland.com “Parents, kids find wholesome pastime in LEGO-based ‘Stay at Home & Build’ challenge”