アメリカ フランク・ロイド・ライト財団がオンライン教材を公開

落水荘や旧帝国ホテルなどを建築した巨匠、フランク・ロイド・ライト。そのライトの建築物を保護し、後世に伝える活動をするフランク・ロイド・ライト財団は、義務教育課程の生徒向けオンライン教材を4月12日から無償公開しています。

レッスンは全6回で週1本ずつ公開されており、現在3本が公開されています。

ライトの建築の特徴である「有機的建築」を身の回りの世界と融合させたレッスンは、様々な実践型のアクティビティを通してどもたちが批判的かつ創造的に考えるようにデザインされています。

毎回のレッスンでは、ライトの建築のなかにある図形や、デザインの方法などについて学びます。実戦パートでは実際の植物を題材にしており、1回目で植物を観察して選び、2回目で写実的なスケッチを、3回目で抽象化したスケッチを描くというような積み重ねになっています。最終的にはステンドグラスのような作品を自分で作りあげるファイナルプロジェクトに繋がります。

それぞれのレッスンにはビデオと解説文、ワークシートがついていて手軽にできるので、保護者は子どもがアクティビティに取り組んでいる間に他の仕事をすることも、あるいは家族で一緒に楽しく取り組むこともできます。

ライトが建築した「落水荘」

財団は以前からSTEAM教育に関するプログラムを提供しており、その中には家でできるアクティビティもあります。例えば、家の中で部屋ごとに音の聞こえ方が違うか調べ、どうして変わるのか考えるものや、ライトの建築物同士を比較して共通点や違いを見つけるもの、近所のあるエリアの植生を観察するものなどがあり、身近なものをよく観察して考えさせるように構成されています。

参照サイト・アイキャッチ/記事画像引用先

The  Frank Lloyd Wright Foundation “Frank Lloyd Wright Virtual Classroom Launches Online for K-12 Students”

(文:佐藤琴音)