アメリカ・ミズーリ州にある私立大学のコロンピアカレッジで、7月初旬に子ども向けのSTEAMキャンプと教員養成プログラムが行われました。キャンプを主催したのは、公立校の教師やSTEMクラブのディレクター、コロンビアカレッジの教授などです。
5日間のプログラムのうち最初の3日間は、生徒たちは午前中にキャンパス内でのクラスに参加し、午後は自分たちのロボット作りに取り組みました。木曜日は作業を行い、金曜日はフィールドトリップに出かけました。そこで、ダウンタウンの建物などを昔の写真と比較し、工学や技術の発展について話し合いました。金曜の午後、参加者たちは完成したロボットを保護者たちに見せました。
また、近隣の中学の教員たちも教員向けプログラムの中でロボットを作り、コーディングを学びました。
ロボットの材料は、電子部品や3Dプリンターによるパーツ、寄付やリサイクルによる素材。例えば、振り子時計のパーツやファンなどです。これにコーディングをして、音を出したり光らせたりします。
教員養成とキャンプのいずれでも、プロジェクトをベースにした学びが強調されています。これは、インストラクターが課題やシナリオを与えて生徒たちに解決させるというものです。この方法は、生徒たちの発見や体験に委ねられています。主催者の一人は、この学習モデルはSTEM以外の分野にも役に立つと話しています。
参加費や275ドルですが、必要性に応じて奨学金が出されました。
以前は助成金によって賄われていたこのキャンプですが、今年は3MとコロンビアSTEMアライアンスにから資金を得ています。3Mは過去3年にわたって支援をしており、今年は7500ドルを提供しました。
(文:佐藤琴音)