アメリカ 美術館で科学はどう使う?

出典:Patch

今年8月初旬、デトロイト美術館(DIA)は、デトロイト南西部の中等学校(5~8年生相当)に通う女子生徒に、芸術がどうやってSTEM分野と関わっているかを紹介しました。

これは、DIAが行う「Putting the STEAM in STEM」というプログラムとして行われたもの。参加した生徒たちは、美術館がどうやって芸術品の保存に紫外線レーザーなどの科学技術を使っているのかを学びました。

デトロイトで女子の就学援助を行うMercy Education Projectのムーニエ氏は、「このプログラムは美術とSTEM分野は分かれているというステレオイプを壊し、DIAがどうやって紫外線レーザーなどの科学的手法を美術品の保管に使っているかを披露しました。この工程を直接見ることは、本で読んだりTVやネットで見るよりも現実的でずっと楽しいものになります」と話しました。

参加者たちは美術館ののラボを訪れ、どうやって科学技術を用いて作品が本物かを鑑定し、いつ作られたか特定し、未来のために保存しているかを学びました。また、芸術家がどうやって石や昆虫を絵の具として使うのかなども学びました。

「Putting the STEAM in STEM」は、DIAが提供するガイド付き学習プログラムの一つですが、この美術館では他にもプレスクールから高校までの子どものために、年代別に様々なプログラムが提供されています。

また、DIAは他にもSTEAM/STEM教育のための企画を行なっており、今年の2月と4月にはには教員向けにDIAのSTEAM教育への活用方法を紹介するワークショップを開催しています。

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カテゴリ:世界のSTEAM教育