世界のSTEAM教育

2020.06.30

AIでいじめや環境問題を解決するには?Intel「AI for Youth」

インド・ベンガルールの10年生、Rahul Jaikrishnaは、AIを利用して80%の正確性でネットいじめを探知できる仕組みを開発しました。きっかけは、学校の生徒たちが作る「告白ページ(ソーシャルメディア上で若者が秘密や告白を投稿するページ)」がしばしばいじめの原因になると知った事です。

彼がAIについて学んだのは、学校の従来のカリキュラムではなく、Intelが行なっている「AI for Youth」プログラムです。AI for Youthは2019年にインドなど3カ国で始まったもので、彼の学校でも提供されていました。

AI技術は、ヘルスケアや宇宙工学など様々な産業における技術を推進するのに必須の技能です。すでに世界中に多くの専門家がいますが、さらに多くの需要があります。この需要を満たすため、IntelはAI for Youthを拡大して2030年までに3000万人にAIについて教えることを計画しています。

このプログラムを通して生徒たちは、AIや自然言語処理、画像認識を使って社会の問題を解決するプロジェクトを実行します。カリキュラムには、倫理問題やプライバシーについても含まれています。現在このプログラムが提供されているのは、ポーランド、インド、韓国、ドイツ、シンガポール、イギリス、中国、ロシアの8カ国の高校までの学校や専門学校です。さらに最近、アメリカも新しく加わりました。

このプログラムで学んだ技術を生かし、世界中の生徒が課題解決策を作り出しています。

ポーランドの高校生たちは、家庭教師と生徒をマッチングするHey Teacher!というアプリを作りました。このアプリは、教科や場所、価格などのフィルターを搭載しています。このアプリを作ったのは、実際に彼らが学生として直面した問題を解決するためです。

韓国・釜山の4人の高校生たちが7ヶ月かけて作ったのは、エネルギーの無駄遣いをなくすAIアルゴリズムです。去年6月、彼らは誰もいないコンピュータ室のエアコンや照明、PCのスイッチがついたままになっており、他の30の教室でも同じようにエネルギーが無駄になっていることに気づきました。そこで彼らは、PCとウェブカメラを画像認識などの分析技術と結びつけ、教室内の人の数を計測して電源を切り替える「Energy Guard」を作りました。

このシステムは学校のコンピュータ室で試験中で、今後は30の教室に広げられる予定です。さらに開発した高校生グループは、韓国中の10,000の教室に広めることを目指しています。

参照サイト

Intel Newsroom “AI for Youth Uses Intel Technology to Solve Real-World Problems”

(文:佐藤琴音)

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