この記事では、Googleとアメリカのコンサルタント会社Gallupによるコンピュータサイエンス(CS)教育の格差に関するレポートについてご紹介します。
コンピュータ業界の仕事は、2016年から2026年の間に13%増加すると予想されています。これは、他職種の平均よりも早い成長率です。しかし、調査によって全てのK-12(幼稚園〜高校相当)の生徒がCSを受けられたり認知していたりするわけではなく、特に女子および黒人生徒でギャップがあることが分かりました。。
現状を理解し、解決策を探るために、Googleはアメリカのコンサルタント会社GallupによるK-12のCS教育に関する調査に資金援助を行っています。今回ご紹介するのは、Gallupによる最新レポート(Current Perspectives and Continuing Challenges in Computer Science Education in US K-12 Schools)です。このレポートでは、7000人以上のアメリカの教育者、保護者、行政、生徒に行ったインタビューの分析による発見がまとめられています。
女子生徒、黒人・ヒスパニックの生徒がCSの授業を受け、興味のある生徒には質の高い学習機会が与えられるためには、保護者、教育者、地域のリーダー、政策立案者、非営利団体、テクノロジー産業の介入が必要です。また、様々な分野でCS活用できると知ることも必要です。
CS教育の格差を埋めるため、GoogleはGoogle.orgによる8000万ドルの出資とCode with Googleの一部としての様々なプログラムを行っています。例えば、Code Nextは黒人・ヒスパニックの高校生のための無料のCS教育プログラムです。Grasshopperは、携帯やブラウザから直接使える、初心者のJavascript学習のためのプログラムです。またGoogle.orgの出資の一部として、Kapor Centerによる公平なCSカリキュラムについての構想作成のために300万ドルを出資しました。
Google “Computer science education still has diversity gaps”