「日本で最も宇宙に近い高校」の大分県立国東高等学校(OITA KUNISAKI HIGH SCHOOL)が、令和5年度の宇宙STEAM探究について発表!

アジア初となる水平型の宇宙港(スペースポート)まで車で10分の大分県立国東高等学校が、2022年12月23日(金)に宇宙STEAM探究カリキュラムについての内容を発表しました!

前回の記事はこちら:「大分県の「日本で最も宇宙に近い高校」がSTEAM教育を取り入れた宇宙視点のプログラムを始動!」https://steam-japan.com/news/7672/

国東高校が令和5年度から始動する「宇宙STEAM探究」とは?

大分空港の「宇宙港」運用を見据え、地元にある国東高校で将来の宇宙産業を担う人材の育成を目指すことが国東高校から発表されました!令和5年度からは、高校1年生全員が履修する「宇宙STEAM探究」を実施することになります。

このプログラムは、STEAM的な思考に基づいた宇宙探究プロセスが組まれ、宇宙をテーマに、ビジョンの設定、問題・課題の発見、課題解決の検討、プロトタイプのまとめまでを産官学連携で実施。学校における宇宙の学びを通して、地域・日本・世界のリーダーの育成を目指していきます。

宇宙STEAM探究を通した人材育成のポイントは3つ!

国東高校が掲げる「宇宙視点で地球課題に向き合い、新たな価値を創造し地域・日本・世界のリーダーとなる人材を育成」。この人材育成のポイントとして発表されたのは、時代背景を含めた下記の3つです。

☑️ 進化続ける 「VUCA時代」
急激な変化を続ける現代社会/地球規模で対応すべき課題/先行きが見えず、困難でかつ予測不可能な未来

☑️ 求められる「生きる力」
物事を多面的に捉え、変化に柔軟に対応できる力/未知の多様な状況において自在に活用できる力

☑️ 育むべき力
郷土愛 ・職業観・知識を得ようとする力・情報収集、分析、課題発見、探究力・課題解決に向けて粘り強く取り組む力

出典「大分県立国東高等学校 令和5年度からの宇宙に関する学びについて」発表内容

時代背景に向き合って設定されたこれらのポイントは、国東高校だけではなく、日本全国の高校が共通して取り組むべきポイントとしても見ていくことができるかもしれません。

宇宙STEAM探究カリキュラムの内容は?

宇宙STEAM探究カリキュラムでは、1年次から3年次まで、「Think Space, Act for Earth」をテーマに、宇宙視点で考えながら地球・地域課題の解決を考える、オリジナルSTEAM探究を実施します。生徒のワクワクを創出し、探究の学びを通じて、国東高校の考える生きる力を育むカリキュラムを進んでいきます!

<宇宙STEAM探究内容案>
・大分宇宙港のこれから・大分の未来と宇宙・宇宙を学ぶとは?探究学習とは?・国東市の課題(水、食、環境)を知る・身近にある宇宙視点とは?・宇宙での暮らしとは?・宇宙ビジネスと地球のつながりとは?・国東と宇宙のつながり調査・2050年、人間が月に住む?・地球と月での生活を比較・月居住時の課題と解決方法は?・月に関する課題とGAP etc

出典「大分県立国東高等学校 令和5年度からの宇宙に関する学びについて」発表内容

宇宙STEAM探究の指導体制はこちら!

指導体制として、国東高校宇宙STEAM探究担当教員と、外部支援協力体制としてJAXA宇宙教育センターやインフォステラ、辻調グループが発表されました。カリキュラム開発や講座企画等のコーディネーターとしては、STEAM JAPANが入ります。

<宇宙STEAM探究の指導体制案>

出典「大分県立国東高等学校 令和5年度からの宇宙に関する学びについて」発表内容

今後、令和5年度のプログラムスタートに向けてどんなプログラムが開発されるのか、楽しみです!大分県から宇宙をテーマに発展していく国東高校のSTEAM的な学びに、引き続き、注目です!

<関連サイト>

□大分県立国東高等学校 全国応募向け特設サイト http://kou.oita-ed.jp/lp/kunisaki/

□「大分県立国東高等学校 令和5年度からの宇宙に関する学びについて」発表内容 http://kou.oita-ed.jp/lp/kunisaki/images/r51223.pdf