世界最大級のSTEAM教育コミュニティでの受賞者〜中嶋花音さん〜

2020.09.26│STEAMレポート

アウトリーチ活動とは?

 このアウトリーチ活動というは、英語で『手を伸ばす』という意味で、 FRCでは特にSTEAM教育を誰でも受けることが出来るように推進していく活動のことを指しています。アウトリーチ活動は賞の審査基準にもなります。FRCではロボット制作に限らず、ロボットを製作していく上で行わなくてはいけない事の全てを経験することに重点を置いています。
 私たちのチーム『SAKURA Tempesta』が実際にFRCで行ったアウトリーチは、理工チャレンジの一環として企業と共同で開催したワークショップという理工分野に興味がある女子中高生・女子学生に対して、将来の自分をイメージして進路選択することを目的としているワークショップがあります。そこで、女子中高生に対して、無料で1人1台小型のロボット製作をしてもらい、実際に動かして試合を行いました。最終的に、お土産として自分で作ったものを持ち帰っていただきました。

さまざまなアウトリーチ活動

 また、東邦中高文化祭では、FRCで作ったロボットを展示し、幅広い人にこのような活動を知っていただく機会になりました。また、小型のロボット制作体験を無料で行いました。株式会社リバネスとワイガヤファクトリー株式会社のご協力で、幼稚園生から小学生の参加者に対して手持ち扇風機を制作して頂く無料ワークショップを開催しました。
 このワークショップでは、ただガイドラインに従って制作をするだけでなく、実際に扇風機がどのような構造になっているのかということだけでなく、モーターの中身までも、自ら一度扇風機を分解し、組み立て直すことで学びます。さらに、自分だけの扇風機を作るために参加者自ら扇風機の羽根をデザインするのですが、参加しているどのお子さんもみんな終始笑顔で作業をしていて、完成した自分の扇風機をとても嬉しそうに見ている様子は本当に心が温まる風景でした。 

 ほかのチームのアウトリーチ活動になるのですが、電子車椅子が必要な2歳の男の子がいて、小さい子だと成長も早くてサイズがすぐ合わなくなったり、 そもそも電子車椅子が高価なこともあって、その課題を解決してくれないかということで、おもちゃの車を分解して、自分たちで再構築して電子車椅子を作ったチームもありました。
 カリフォルニアのFRCでは、メキシコで家が必要な人のために1日で2軒も家を建てるアウトリーチ活動をしているチームもいました。

アウトリーチ活動の効果

 アウトリーチをしていく中で「こういう風にもできるね」とか 「こういうアイデアもいいかも」みたいなチーム内での発見もあるので、みんな積極的にアウトリーチ活動をしています。アウトリーチを経て発見したアイデアやテクニックは惜しまず他のチームとも共有し、みんなで学び合っていて、ここがFRCの面白さだと思っています。
 また、このようなアウトリーチ活動はアメリカでは入試や奨学金、就活にも影響してくるのでやっておいて損はないものだと思っていますし、モチベーションにもなっています。

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