大分県内から次世代のSTEAM人材の育成を目指す「STEAMフェスタ」が7月22日にオンラインで開催されました。(主催:大分県教育委員会/運営協力:株式会社Barbara Pool)
大分県内25校の高校1〜2年生約200名が参加し、STEAM教育の可能性や先端技術の未来を体感する1日となりました。当日の様子を簡単にレポートいたします!
1.STEAM教育と未来(登壇者:東京学芸大学大学院・大谷教授、STEAM JAPAN 編集長・井上)
「そもそもSTEAM教育とは何か」「なぜ今学びが変わらないといけないのか。「これからの時代はどうなるのか」など、S T E A M教育に関する素朴な疑問やS T E A M教育の可能性について、さまざまな話題について議論しました。時折、オンライン上でできるクイズやアンケートを交えながら、インタラクティブな講義を行いました。
2.はみだす力(登壇者:アーティスト・スプツニ子!氏)
「はみだす力」と題して、アーティストのスプツニ子!さんにご登壇いただきました。クリエイティブになることは特別なことではなく、誰もがクリエイティブになれる。自分自身の好奇心に蓋をせずに、深く没頭して、課題解決の方法を一人ひとり自分らしく表現する。スプツニ子!さんの体験談や作品を通じて、自分自身の可能性を信じることができれば、誰もがクリエイターにもアーティストにもなれることを学びました。
3.「オリジナル宇宙食・防災食を考えよう」(協力:JAXA宇宙教育センター)
J A X Aコースでは「宇宙食と防災食」をテーマに、オリジナルの防災食を開発しました。宇宙という極限状態で提供される“食”と、災害現場における“食”は非常に通じるものが多いといいます。対象者やコンセプト、防災食に必要な工夫、大分ならではの特色など、防災食を多角的に分析し、それぞれのグループでオリジナルのメニューをつくりあげました。
4.「沖縄から地球の未来を考えよう」(協力:沖縄科学技術大学院大学)
O I S Tコースでは、沖縄の海に住む熱帯魚(カクレクマノミ)の研究を通じて、環境と海の関係、人間と魚の新しい関係を考える科学的探究に挑戦しました。社会の課題に対して、問いを追い求める重要性や自分の好奇心が研究につながり、世界を変えるきっかけになるかもしれないということを、ワークショップを通じて体感してもらいました。
4.課題探究のススメ(登壇者:広尾学園中学校・高等学校・木村健太先生)
フェスタの最後には、広尾学園中学校・高等学校の木村先生にご登壇いただき、高校生には無限の可能性があることや学びの楽しさについて、熱く語っていただきました。木村先生は「サポートは教員の仕事だが、“学び”のきっかけは、生徒一人ひとりの好奇心や意思」と説明した上で「生徒が変われば、先生が変わる。そして学校が変わる。そうして社会が変わっていく」と熱く語ってもらいました。
首都圏の緊急事態宣言に伴い、急遽のオンライン対応となりましたが、Zoomやデジタルホワイトボードなどを活用しながら、参加生徒と講師が常にインタラクティブに交流できるよう、進めていきました。
参加した生徒の皆さんにとって、S T E A M教育の可能性や自分の未来を考えるきっかけになったら嬉しいです。大分のS T E A M教育はここからが本番です。これからもさまざまな事業をお伝えしていきます!
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