産学連携共同研究〜「STEAM教育プログラム」記者発表会〜簡易レポート

2021.07.06│STEAMレポート

6月18日、株式会社ニチイ学館は、東京学芸大学、立正大学との産学連携による共同研究~ 保育園向け「STEAM教育プログラム」の開発、オンライン記者発表会を開催しました。その内容と様子をご紹介します。

「ニチイキッズへの STEAM 教育プログラム導入について」

東京学芸大学と立正大学と共に、昨年2020年9月より共同研究を開始。そしてモデル園2つの5歳児クラスにてプログラム実証を開始することになりました。

ニチイの「おもいっきり遊ぶ。おもいっきり学ぶ」という、保育理念を現場にいかに落とし込んでいくかが課題だった時、STEAM教育と出会い、保育園の核となるメソッドだと確信し、そこからプロジェクト開始へと繋がったそうです。

テクノロジーのハイテク化が進む昨今、人の役割自体も変わろうとしてきています。保育サービスを提供する企業として、子どもたちや社会に何か寄与できれば・・・という想いが込められているとのことです。

「保育園向け STEAM 教育の概要と意義について」

●東京学芸大学大学院 教育学研究科 教授/特定非営利活動法人 東京学芸大こども未来研究所 理事長 大谷 忠氏

●立正大学 社旗福祉学部 専任講師/特定非営利活動法人 東京学芸大こども未来研究所副理事長 山田 修平氏

大谷氏:幼児教育におけるSTEAM教育の考え方を説明します

ここ数年、教育再生実行委員会様や経済産業省様の取り組みの一つ「未来の教室」などをはじめ、STEAM教育を推進するという指針が様々な分野・角度から出てきています。
高校教育だけでなく、幼小中高を見通した総合的な教育が展開されるべきだという社会環境の中で、私たちは、幼児におけるSTEAM教育をいかに考えるか!を重要として研究を進めていきます。

色々な分野を広くつなげて学ぶ活動や、新しい社会に働きかけていく学びの活動が先端技術によって、広く遠い世界が繋がれるようになってきた中で、新しい社会を創っていく力が求められています。

自分の思いを表現したり、自らやってみよういう原動力は、感受性が豊かな幼児期に置いて重要です。この幼児期に育むことを目的としたプログラムを共同研究していきます。

幼児教育は、学校教育や社会教育における全ての基礎に当たる教育であり、幼児期からのSTEAM教育を重要視している理由です。STEAMの5つの要素を掛け合わせて、子どもの活動に組み込んで行きたいです。
また、自分でやってみたというとこから、誰かのためにやってみようという考えや活動になることが大きな特徴だと考えます。先生の視点は変わるが、先生の負担が増えるのものではないく、保育計画が豊かになる教育プログラムと考えます。

山田氏:STEAM教育をどのように取り入れて、実践するのかを説明します

「考え方がプラスされる」ということを現場の先生には知ってもらいたいです。日々の先生の保育に新しい視点が増え、保育計画は広がりますが、新しい何かをしなければいけないということではありません。STEAM教育を取り入れることで、子どもたちが主体的に考えたり、工夫したりする機会が増えることを期待しています。

日々の保育の中で「STEAM」の要素が隠れているポイントを紹介しました。Engineeringは、誰かのためにやってみるという視点・行動です。ここが今回のプログラムのポイントです。特に、悩んでいる時や困っている時が、自分なりに考える時間、試してみる時間となります。この時間や・空間を確保しましょう。自分でやってみた。次は、誰かのためにやってみようという新しい段階が、このプログラムの特徴だと言えます。先生たちの中に新しい視点を起き、子どもたちに考えたり意識してもらうことが、STEAMポイントだと考えます。

「ニチイキッズモデル園における STEAM 教育プログラムについて -写真スライドによる実施風景のご紹介-」

●特定非営利活動法人 東京学芸大こども未来研究所 専門研究員/東京学芸大学 教職大学院 特任准教授 原口 るみ氏

原口氏:【事例紹介】 ”カタツムリ”という歌活動への導入

歌を歌うだけでなく、カタツムリについて、子どもたちの意見を話しあい、共有し合います。また科学的に描かれた絵本を読むことで、違う視点から見れることを知流ことができます。いつもの歌が、歌で終わらずに、探究に変わるきっかけにすることができます。

自分なりに考える時間や質問を与えることで、子どもたちは絵や言葉で表現をして、意欲的に取り組める時間を作ることが重要だと考えます。6月からまずは5歳児クラスで展開がスタートします。


9月末までに5つのタイプのプログラムを実施していきます。今年の秋口にあたる10月以降は、全国のニチイキッズで展開し、同時に3・4才向けのプログラムも開発予定です。徐々に低年齢の子どものプログラムも開発していくとのこと。そして2023年には全国のニチイグループ園にて、STEAMプログラムを実践していく予定です。

編集部一言メモ

先日、STEAM JAPANからも日本初のSTEAM教育アクティビティカードが出ましたが、これから、幼児向けに対しても様々なSTEAMプログラムが盛り上がってくる機運が、今回の記者発表でも感じました。
非常に大事な「幼少期」にも、STEAM教育を少しずつ取り入れていただけたらと思っています。
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参考サイト

株式会社ニチイ 共同研究

https://www.nichiigakkan.co.jp/topics/assets/561412050b212105697c99278cb35d89edfabd7f.pdf

https://www.jiji.com/jc/article?k=000000003.000080749&g=prt

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