【STEAM JAPAN AWARD 2021ローンチ 特別企画】 〜2020受賞者 Gold賞 インタビュー

2021.07.13│STEAMレポート

STEAM JAPAN AWARD 2021 ローンチ!

中高生の社会課題解決を表彰する、STEAM JAPAN AWARD 2021 今年も開催決定にあたり、本日7月13日にローンチしました!
今年度の審査委員長はメディアアーティストの落合陽一氏です。是非皆さん、奮ってご応募ください。

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▶︎プレスリリース

さて、昨年度のSTEAM  JAPAN AWARD 2020では初開催にも関わらず全国から多数のご応募をいただきました。ご応募いただきました皆さん、改めてありがとうございました!

昨年度のSTEAM JAPAN AWARD で Gold賞を受賞したのは、東京学芸大学附属国際中等教育学校3年生(※受賞当時・今年秋からハーバード大学への進学が決定!)矢座孟之進さんの「ドキュメンタリー作品による原子力発電に対する意識改革」です。

ゴールド作品は、矢座さんを中心に同級生の羽仁さんと、土屋さんの3人で約1年ほど時間をかけてドキュメンタリー映像を制作した作品。3人は原発やエネルギー問題に関する関心や意識向上をいかに図るかを研究課題にし、その研究のためにドキュメンタリー作品を制作しました。今回は、STEAM JAPAN AWARD 2021のローンチ 特別企画として受賞者のインタビューをリーダーの矢座さんに行いました。


矢座 孟之進さん (東京学芸大学附属国際中等教育学校 3年 ※受賞時)

2002年生まれの東京都出身。4歳から8歳をロサンゼルスで過ごす。帰国後は公立の小学校へ入学し、中学校から東京学芸大学附属国際中等教育学校に入学。「日本一大きいやかんの話」で映画甲子園主催eigaworld cup2019で最優秀作品賞、アジア国際青年映画祭で高校生準グランプリなどを受賞。2021年9月からハーバード大学に進学予定。

原子力発電を課題にとりあげたきっかけを教えてください

僕たちの学校は中高一貫校なのですが、中学3年生の時に、原子力発電についての授業がありました。僕たちの学校の授業では、地球温暖化や中絶の問題といった様々な社会課題についてディスカッ ションすることが多く、原発もその一つでした。今まで様々な議題を取りあげて、意見交換をしてきました が、原発については、賛成・反対・中立のそれぞれの立場からうまくコミュニケーション出来ない感覚があ りました。何か納得できない、腑に落ちない、自分の中で「気持ち悪さ」が残り、それは羽仁くんと土屋くんも同じでした。

そこで原発の事をもっと詳しく学び、この議題について多くの人に関心を持ってもらう必要があると考え ました。そして原発の反対派・賛成派・中立派の橋渡しが何かできないかと考え、研究を始めました。当 初は3人とも考えが異なっていて、偏りのないメンバーで研究を始めました。

「ドキュメンタリー作品による原子力発電に対する意識改革」の動画(YouTube): https://youtu.be/0ieZ8OU1zvg

「ドキュメンタリー作品による原子力発電に対する意識改革」について: STEAM JAPAN AWARD 公式サイト:https://steam-japan.com/award/

「日本一大きい空気いすの話 第一部:責任について」 (「ドキュメンタリー作品による原子力発電に対する意識改革」の続編): https://youtu.be/vsrnT0gYxZE

課題設定からドキュメンタリー作品製作、上映や論文作成はどのように進めましたか?

原発やエネルギー問題に対する関心や意識向上をいかに図るかを研究課題として考えたのは、中学3 年生の時です。高校1年時に、意識向上を測るための方法として、ドキュメンタリー作品の映像製作をし、 2年時に、学校や映画祭などで上映してアンケートを取り、作品視聴前後での意識の変化を分析しまし た。  

分析の結果、8割の人々が原発に関心を抱き、関心度も高まり、その多くが、新しい知識や視点を得ら れたことがわかりました。また、原発に対する意見も変わる傾向があることがわかりました。論文もこの頃に 書きました。  

また、同世代の多くの高校生に見てもらうために、映画甲子園に出品し優勝したことをきっかけに、フランスやニューヨークなど今までよりも大きなところで上映を行うことができたり、上映依頼をいただくことも増えました。 3年生時は、さらに続編の企画・制作を行ってきました。

アウトプット方法としてドキュメンタリー作品、”映像”の制作・展開したのはどうしてですか?

僕自身、元々スピーチが好きで、音楽も好きです。その両方が活用できて、原子力という難しい分野の課題や専門家の声をわかりやすく伝えるためにも映像という手法を用いること、”映像の力”を活かすこと が良いのではと考え、映像制作を進めました。映像を作ったのは、初めてでしたが手探りで行ないました。基本的には3人で取材や撮影に行きました。

賛成派と反対派の橋渡し、みんなに知ってもらうためには、映像の中でもドキュメンタリーの手法が良い と思いました。今まで先行研究を調べた時に、橋渡しを目的とした作品や、若年層の知識や関心向上を目的とした中立的な立場の作品がなかったので、この研究を行い、映像制作を行ないました。 

制作の中で、こだわったところはありますか?

反対派や賛成派の意見だけを取り上げてしまうような偏りが出ないように注意しました。

映像作品を見た人には、考えたり話し合うきっかけを作って欲しい、というのが一番なので、自分達の価 値観や思いが強く入り過ぎないようにするのが難しいところでした。どういう順番で映像を組み立てるか。どのシーンにどのくらい時間を取るとかなど、3人で話し合いながら制作していきました。

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