テレビや映画がどうやって動く映像を写しているのか不思議に思ったことはありませんか?今回は、動画を撮るということが存在しなかった頃に作られた、アニメーションのもとのようなおもちゃを作ってみます!
まずはゆっくり竹串を回してみましょう。どう見えるでしょうか?
次に、だんだんスピードを上げて回せる限り速く回してみましょう!どのように見え方が変わりましたか?
うまく行くと、こんな風に表と裏の絵が一つに見えるはずです。いったいなぜでしょうか?
これは、直前に見た像がすぐに消えずに残って見える「残像」が重なるからです。このように二枚の絵を回して一枚の絵に見せるおもちゃを「ソーマトロープ」といい、まだ動画を撮る技術のない200年前に作られました。ソーマトロープではまだ絵は動きませんが、それから少しずつ違う絵を何枚も使って動いているように見せる装置(フェナキスティスコープ)などができ、やがて今あるような映画やアニメーションも作られるようになっていきました。
現代のアニメーションも、やはり止まった絵を何枚も合わせて作られています。では1秒間に何枚ほどの絵を使っているのでしょうか?ぜひ調べてみてください!
九州大学附属図書館「作って遊ぼう! 見て学ぼう! 映画の仕組み(映画講座Part1): 第1節:動画の歴史」
Scientific American “The First Cartoon: Make Your Own Thaumatrope!”
(文・写真:佐藤琴音)